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社長室のコックピット/各社のシステムをのぞく――「BusinessObjects Xcelsius」編

会議が変わる!パワポに貼れるコックピット

2008年06月17日 04時00分更新

文● 大川 淳、アスキーネタ帳編集部

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経営から現場、みんなが使えるコックピットへ


経営コックピット

日本ビジネスオブジェクツ プロダクトマーケティング スペシャリストのコラーナ・インダルディープ・シングさん

 前のページで紹介した経営コックピットを実現するのは、日本ビジネスオブジェクツ(株)の「BusinessObjects Xcelsius」(ビジネスオブジェクツ エクセルシアス)という製品です。本特集で過去に紹介してきた他の製品と同様、グラフの種類やデザイン、レイアウト、データソースを定義してコックピットを設計するのが、その基本的な機能です。では、他との違いは?

「経営コックピットというと、専用のアプリケーションやサーバを構築し、試行錯誤している例があるようですが、当社の製品は構造自体がシンプル。クライアントPCのみでコックピットを設計でき、特別なサーバは必要としません。また、作成したコックピットはWebブラウザで閲覧できるだけでなく、ExcelやPowerPoint、PDFに貼り込むこともできます」。

 そう説明するのは、日本ビジネスオブジェクツ プロダクトマーケティング スペシャリストのコラーナ・インダルディープ・シングさん。コラーナさんは、Xcelsiusの大きな特徴を、“経営に携わる層以外の従業員も経営の視点でビジネスをとらえ、行動できるよう支援すること”だと考えています。

BusinessObjects Xcelsius

「BusinessObjects Xcelsius」の画面。豊富なグラフやボタンを選択、配置しながらコックピットを設計できる

「経営コックピットは言葉通り、“経営者層向け”という感がありますが、ビジネスの現場でもさまざまな意思決定をしなければならない場面があるはず。自分が確信をもっている数字を基に判断するのと、データに裏付けられてはいない『勘』に頼るのとでは、結果は大きくちがってきます。いかに多くの人々に、詳細で精密な数値による意思決定を支援するような機能を提供できるか。これが大きなポイントになります」(コラーナさん)。

 それでサーバなくても利用できたり、他のアプリケーションに貼り込んだりできるようになっている、というわけですね。確かに、冒頭で紹介したシミュレータの例1つとってみても、経営判断だけでなく、商品開発の際のコスト計算、部署内の予算管理といった、現場でのさまざまな用途にも使えそうです。最初の作り込みさえしっかり行なえば、エンドユーザーが触れるのは普段使っているPowerPointやExcelで済む手軽さは、現場のユーザーにとって少ない負担で受け入れられるのではないでしょうか。

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