組み込みデバイスでも動くウィジェット
――前バージョンの機能ですが、ウィジェットも興味深い機能ですね。ただ、日本ではあまり話題になっていないような気がします。
冨田 ウィジェットの開発者向け日本語ドキュメント作成などが追いついていなかったところがありましたので、それを今進めているところです。ウィジェット開発者さんが作ったものを簡単に公開できるページもありますので(http://widgets.opera.com/ja/)、今後もっと使用率は上がっていくでしょう。
ちなみにOperaのウィジェットは、クロスプラットフォームアーキテクチャーになっています。画面サイズの違いなどを除けば、携帯電話機でも同じようにウィジェットが動きますので、開発者向けにより簡単に作れるライブラリやドキュメントを提供していくことで、どんどん数も増え、ユーザーの利便性が高まっていくと思っています。
――なるほど、パソコン向けにウィジェットを作っていた人でも、Opera向けに作れば携帯ユーザーにも使ってもらえるチャンスがあるわけですね。
冨田 そうです。MacやWindows Vistaのウィジェットは、OSの機能の一部としてあるものですが、Operaの場合はプラットフォームに依存しなくていい分、開発者にとって魅力的だと思いますよ。1つアプリを作るとテレビやゲーム機など、いろいろなデバイス上で同じアプリを実行できるので、特にメーカーなどから非常に注目されています。
――ウィジェット関連では何か新しい試みは行なわれていますか?
冨田 5月21日にOperaのウィジェット用SDKを公開しました。これの一番のウリは、パソコン上でモバイル機器向けのウィジェット開発ができるところですね。今後、モバイル機器向けのウィジェットもどんどん増えてくると思います。
将来的には、更に高機能なウィジェットを作れるようにしていく予定です。例えば開発者向けのサイトで、File I/Oといったローカルのファイルに直接アクセスできるような機能を公開していますが、こういったものをどんどん提供していきたいと思っています。
この連載の記事
-
第4回
PC
Firefox 3もうすぐ発進! -
第3回
PC
機能で選ぶ次世代ブラウザー(後編) -
第2回
PC
機能で選ぶ次世代ブラウザー(前編) -
第1回
PC
速度で選ぶ次世代ブラウザー IE 8だけじゃない -
PC
次世代ブラウザー Firefox 3登場! - この連載の一覧へ