ゴルフボール大スピーカーで本格サラウンド！ HT-IS100
BRAVIAとHT-IS100の組み合わせ。スピーカースタンドは別売り
HT-IS100は5つのスピーカーと1つのサブウーファーをシステム化した製品である。
5.1chというと、後方のスピーカーをどう設置するかが最大の課題となるが、スピーカーを極限までコンパクト化することによってその負担を軽減しようというのがHT-IS100の狙いであり、最大の特徴となっている。
スピーカーの背面は金属のカバーで配線接続部を隠せるようになっている。スピーカーのサイズは約43×43×40mm
さて、5つのスピーカーと1つのサブウーファーを使うという意味では、HT-IS100は普通の5.1chシステムと大きな違いはない。実際に試聴しても、通常の5.1chシステムとの違いはないように聞こえ、とてもこのサイズのスピーカーから出ている音とは思えないだろう。
フロントのスピーカー（左）の下にはリモコン用の赤外線受光ユニットを装着できる
ただ実はこのゴルフボールサイズのスピーカーからは、800Hz以上の中高音域の音しか鳴っていないという。一方サブウーファーが受け持つ音域は一般的に100Hz以下のため、その間の音が抜け落ちてしまう。
実はこの間を埋めるスピーカーが低音用とは別にサブウーファーに内蔵されている。このスピーカーから出力される音にDSPの新しいアルゴリズム処理を加えることにより、800Hz以下の音もゴルフボールスピーカーから出力されているように感じられるというわけだ。
サブウーファー。サイズは約238×441×434mmで、HT-CT100のサブウーファーよりも横幅と奥行が大きい。重量は14.5kg
試聴した際にこうしたことを知らず、単純に「こんなに小さいスピーカーでもこれほど豊かな音が出力されるとはっ!!!」と激しく感動したことを正直に告白しておきたい。これは決して恥だとは思わない。そう思わせる技術が詰まっているHT-IS100がスゴいのである！ 試聴した中で特に圧巻だったのはライブDVDで、音楽そのものに加えて会場の雰囲気が臨場感たっぷりに再現されている。
入出力端子はサブウーファーの底面に用意されている。HDMIのほか、コンポーネントの入出力も完備
