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メジャーなビジネスのマイナーな事情

アキバ発アイドル撮影会を追え!(後編)

2008年06月18日 08時00分更新

文● 鈴木隆祐

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【コラム】常連になれば、アイドルの卵とデートだって可能?

 撮影会参加者の声も拾ってみた。いずれも30代で、ごく普通の外見だ。2名は真実ちゃん自身のブログから今回の撮影会を知った様子。うち1名はたまたま職場がアキバなので、通りすがりにイベントで見かけ、そこで彼女が気になって来てみたという。もう1名は実は別のタレントのファンだが、そのコと真実ちゃんが仲良しと知って興味を持ったようだ。

 また、他の1名は「デジ一を買ったのでともかく撮ってみたかった」と全然別の入り口(の割にはアフターのサイン会で真実ちゃんと盛り上がっていたが……)。

参加者の1人は「ほぼ毎週通っていて、通算20回くらいは撮影会にかけつけている」とのこと

参加者の1人は「ほぼ毎週通っていて、通算20回くらいは撮影会にかけつけている」とのこと。ハマってしまう魅力がありそうだ

 なるほど、フィルムとDPE代がかからないデジカメ時代の到来で、若者が気軽に参加できるようになり、このビジネスがいっそう伸張してきたのは確かだ。しかも、生身の女性が気軽にというレベルをはるかに超え、真実ちゃんのような、将来の長澤まさみ(目標)が被写体になってくれるのだ!

ウェブカムプロモーション所属の大木翠ちゃん

ウェブカムプロモーション所属の大木翠ちゃん。常連さんの中には独り占めするファンもいるらしい

 Aスタでは、さらに常連参加者には単独撮影会にも応じている。例えば、ファンが遊園地に現地集合し、4~5時間目当てのアイドルと一緒に過ごすのも可能とか。例えば、ウェブカム所属の大木翠ちゃんの場合、料金は3万円也。もっとも、女の子及びスタッフ2名の遊園地の入場料や飲食費などは客持ちで、そこを考慮しての安めの設定だそうだ。ファンのオーダーによっては遊園地へ、あるいは海へと柔軟に対応してくれるよう。

 不謹慎だが、デート気分も満たされる。いや、曲がりなりにもアイドルを“独占“なんて、並の合コンでは味わえない贅沢な時間が過ごせちまうわけだ。「カメラは口ほどにものを言う、最高のコミュニケーション手段」という、以前、ナンパ系カメラマンに教わったフレーズが今さら思い返されるのでした……。

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