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空気の壁に立ち向かえ!

ホントにチャリで時速120km出す技術

2008年06月11日 15時58分更新

文● 二瓶 朗

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スリップストリームに挑戦だ!

 なお、自転車でスリップストリームを体感できるのは時速20kmぐらいから。ママチャリレベルでも十分わかる。前の人の後輪に自分の前輪を10cm以下に近づけてみると、後ろはホントにものすごくラクになる(向かい風だとてきめん)。なんなら仲のいい友達を誘ってサイクリングロードを走ってみるといい(危険だから公道で試すのは絶対にやめてください)。ただ前の人と呼吸を合わせて車間を詰めるのにはかなり慣れが必要だ。事故らないよう、くれぐれも注意してほしい。

 プロクラスであれば、スリップストリームを使えば、平坦・無風状態で集団速度が時速60kmオーバーすることも珍しくない。後ろの選手は60km巡航で観衆の美女に投げキッスだってできるだろう。ただ、牽引役はそのぐらい高速だとものすごく消耗するので、レースレベルの速度だと長くても30秒ぐらいでクルクルと先頭交代が行なわれる。このローテーションも、練習を重ねて「あ・うん」の呼吸がないとそうそう上手くいかないんですけどね。

 ちなみに。チームで集団を作れればいいのだけれど、レースの展開によっては集団やチームがバラけて、異チームの選手たちによる小集団になってしまうことがある。そんなときはどうするのか?

 たとえ違うチームであっても、ゴール近くになるまで持ち回りで先頭を交代しあうのだ。暗黙の了解というか当然のマナーというか。クルクルと先頭を交代し合って、敵同士で体力を温存し、そしてゴール直前で残された力を使って勝負する。なんともまあナニワブシ的スポーツである(笑)。

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