9)出力するムービーのファイル名を指定
ファイル名には、出力するムービーのファイル名を指定する。
最後に[バッチ登録]ボタンをクリック。
この(9)の手順を何回もバッチ登録すると、3パスだろうと100パスだろうと繰り返しエンコードが可能だ。その時は、ファイル名にパス数を必ず入れること。こうして何十本も出力されたムービーから、いちばん具合のいいやつを選ぶのが、マルチバスである。画質的には、あまりの違いのなさに愕然とすると思うけど……。
10)バッチ処理の開始!
「ファイル」メニューの「バッチ出力」を選び、正しくバッチが登録されていることを確認したら、[開始]ボタンをクリック。
まずは1パス目の映像解析。
tmp.aviというファイルが出力され、そこに解析結果が記録されていく。映像をすべて解析し終えると、2パス目に突入。
11)出力されたファイルの確認
エンコードが終ったら出力先のフォルダを確認しよう。
tmp.aviはDivXのメモ用ファイルなので、AVIファイルではあるがダブルクリックしても何も再生されない。ムービーファイルは、”2pass-VBR1000kbps.avi”だ。
理論上のファイルサイズは、映像1,000kbps、音声192kbpsで、122秒の映像なので、18,614,272B(18.6MB。1kB1,024B派なら、17.8MB)となる。出力されたムービーは、17.9MBなので、誤差は0.5%だ。
なお実用性はないが、3回以上のマルチパスエンコードを行なうった場合のファイルサイズもここに示しておこう。サンプル映像として利用した映像は、尺が短いため誤差も出ずらいかと思い、24分54秒のアニメ番組を使ってみた。映像の設定は、画面サイズが768×432ピクセルVBR 1,000kbpsで、音声は192kbpsでエンコードした結果だ。理論値では、228,101,120B(1kB1,024換算で、217.534MB)になるはずだ。
パス数 | ファイルサイズ(MB) | 誤差 |
---|---|---|
1 | 映像調査ファイル | - |
2 | 219.304 | 0.814% |
3 | 219.305 | 0.814% |
4 | 219.281 | 0.803% |
5 | 219.295 | 0.810% |
6 | 219.296 | 0.810% |
7 | 219.303 | 0.813% |
8 | 219.307 | 0.815% |
8 | 219.305 | 0.814% |
サッパリ変わらん……のである。
(次ページへ続く)
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