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エンコードテクニック虎の巻 第5回

マルチパスエンコード(VBR)を極める!【可変ビットレート編】

2008年06月11日 21時00分更新

文● 藤山 哲人

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ビットレートの変動を見るには

 AVIファイルのビットレートを調べるには、「AVI Bitrate Analyzer」が便利。ダウンロードは「NiSiくんの造るぺえじ」(NiSiさん)にある、「プログラムの部屋」にある。
 ダウンロードしたファイルを解凍して「AVIBA.exe」を実行なう。ファイルを読み込ませ、[フレーム情報の保存]をクリックするだけ。
 今回の実験で出力したムービーを解析したファイルは、“CBR-1000kbps.txt” “VBR-1000kbps.txt” だ。
 これでフレーム番号と各フレームに割り当てられたビットレートの情報を(タブ区切りの)テキストファイルとして保存できる。保存される情報は、フレーム番号とタイムコード(時刻情報)、ビットレートにフレームサイズ(差分データの大きさと思ってOK)だ。
 このテキストファイルをExcelに読み込ませれば、グラフ化することだって可能だ。

CBR 1,000kbps

CBR 1,000kbpsでエンコードしたときのフレームごとのビットレート

 X軸はフレーム番号を示している。CBRでも瞬間的に6,000kbps(最大10,000kbps)出ているのが分かるだろう。

VBR 1,000kbps

VBR 1,000kbpsでエンコードしたときのフレームごとのビットレート

 動きの少ないシーン(400~700フレームあたりが顕著)ではビットレートを押さえ、動きの激しい2100フレーム前後では最大14,000(=14M)bpsまで割り当てている。CBRに比べ全体の起伏がダイナミックになっているのがよく分かるはずだ。

次回予告 

 次回はAviUtlを使った最後の実験。テレビやDVカムの映像をエンコードすると発生する、縞々ノイズ(コーミングノイズ)の解除方法だ。さらにテレビで放送された映画やアニメをエンコードすると規則的に発生する縞々ノイズも消してみよう! 

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