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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第57回

猫を求めて下町散策 根津~上野

2008年06月11日 16時35分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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 いやあ、たまたま歩いたときはいくらでも見かけるくせに、カメラを携えて狙っていくとダメなのね。以前見かけた場所にはさっぱりおらず。しょうがないので不忍池のほとりでぼーっとしてたら、突然上野動物園方面からダダダッと猫が来て日向でごろん。

不忍池をバックに

後ろに見えてるのが不忍池(2008年6月撮影 ソニー「Cyber-shot H50」)

 ちょっと元気が出たので、そこから裏の旧道に入って北上。1年ほど前、猫を大量に見かけたエリアだったのだが一匹もおらず、猫が勝手に出入りしてた古いお店の軒先には代わりに犬が番をしておりました。ちょっとショック。

 諦めきれずにとぼとぼと歩いてたらいつのまにか根津に到着。この辺ならいそうだなと裏路地を散歩してたら、つつつーっと歩いていく猫を発見。静かに後を追うと、柱の影でこっそりこちらをのぞいておりました。 それもなかなか立派な猫。

白黒猫

柱の影で白黒猫(2008年6月撮影 ソニー「Cyber-shot H50」)

 せっかく根津の昭和っぽい路地なのに……撮れたのが改築中っぽい新しい家の前というのがなんとも残念。まあ勝手に絵になる風景を期待していたわたしが悪いのです。

 まあ、晴れてて暑かったから猫も日陰で昼寝してたんだろう。「こういう日もあるさ、今日は根津神社でもお参りして帰ろう」と、大きな神社の鳥居をくぐると、なんと、境内におりました。やたら人なつっこい猫が。

 「せっかくだから、神社っぽい背景にしちゃえ」と、門を背景にじっとタイミングを待つ。

じっと座って待ってたら、いい位置に移動をはじめてくれた

じっと座って待ってたら、いい位置に移動をはじめてくれた(2008年6月撮影 ソニー「Cyber-shot H50」)

 やがて門を背景にこちらをじろり。

門を背景にこちらをじろり

無理矢理門を背景にして神社っぽい写真にしてみた(2008年6月撮影 ソニー「Cyber-shot H50」)

 やっぱり、多少わざとらしくても背景があるといいね。

 さて来週は、今回根津で猫を撮ったソニーの「Cyber-shot H50」の話をする予定。最近、猫撮り用デジカメとしてかなり気に入っております。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月撮影何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は6月18日掲載予定

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