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WWDC 2008リポート Vol.2

基調講演(前編):iPhone 2.0が切り開く地平

2008年06月11日 02時39分更新

文● 宮本朱美

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iPhone 2.0用ソフトは、今までのケータイアプリとは大違い!

 WWDC 2008の基調講演では、iPhone 2.0用ソフトをすでに開発しているソフトメーカーの代表が続々と壇上に上がり、ゲームや医療用ソフトなど、従来の携帯電話にはない高度な処理を行うiPhone用ソフトを数多く披露した

 「iPhone SDK」が発表されてまだ3カ月しか経っていないことを考えると、これだけのクオリティーのソフトがよくできたものだと感心させられる。タッチスクリーンやチルトセンサー、大画面といったiPhoneの特徴を生かした魅力的なソフトが今後も続々と登場してくるだろう。ここではiPhone用の新アプリを紹介しよう。

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セガの3Dアクションゲーム「スーパーモンキーボール」。iPhoneを傾けるとお猿の入った球が転がる。落下しないようにうまく導いてゴールだ

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スーパーモンキーボールを実際にプレイするデモンストレーター。妙に真剣な顔つきでiPhoneを前後左右に操作しているのがおかしい。販売予定価格は9.95ドル

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いつでもオークションの状況をチェックでき、希望落札価格の調整も行えるebay公式ソフト。無料で提供する予定

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SNSの「loopt」が提供する無料ソフト。GPSで取得した自分の現在地をもとに、近所にいる友だちを探し出してコミュニケーションを取れる

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ブログサービスの大手TypePad社のiPhone用ソフト。iPhoneで撮影した写真付きの記事を、簡単にブログに投稿できる

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ニュース配信元Associated Press社が提供するソフト。地元のニュースを自動配信する。動画も見られ、閲覧だけでなくiPhoneからニュースを投稿する機能もある

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Mac用3Dゲームの開発元であるPangea Software社は、2種類のゲームを披露。タッチ式のアクションパズルは、さまざまな仕掛けを動かしてお題を解く「Increadible Machine」を彷彿とさせるゲームだ。デモでは、水を板で遮って別の壷に入れていた。「これだけの物理演算を行うにはかなりのCPUパワーが必要だが、iPhoneなら問題ない」と語る。9.95ドル

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Pangea Software社は、iPhoneを傾けて自動車を走らせる、原始人が主人公のカーレースゲームも披露。3Dグラフィックが非常になめらかに動作していた。9.95ドル

英Cow Music社は、iPhoneを楽器に変えるソフトを発表。シンセサイザー、ギター、ドラム、ベースなどiPhoneの画面に表示される楽器を、指で操作して演奏する。価格は未定

米メジャーリーグの公式ソフト。野球のスコアを即時表示するほか、実際の試合の様子を数分遅れで動画配信。ベースボールファンにはたまらない。価格未定

Modality社製の医学生用教育ソフト。人体各部の名称を覚えるのに便利なソフトだ。iPhoneのインターフェースを生かし、拡大/縮小などが直感的に行える。価格未定

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MIMvista社は、医者向けの画像表示ソフトをデモ。CTスキャンやレントゲンの写真を取り込み、重ね合わせたり表示色を変えて、患部の状態をわかりやすくビジュアル化。3D表示もできる。価格は未定

Digital Legends Entertainment社は、3DアクションRPGを披露した。まだ開発を始めてから2週間しか経ってないとのことで、ほんの触りしかできてなかったが、立体的な地形を歩き回り、巨大なモンスターと戦う様子は、携帯機器とは思えない美しさだった。9月発売予定。価格未定


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