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WWDC 2008リポート Vol.1

3G iPhone発表直前!? あらためてiPhoneの使用感を検証

2008年06月09日 21時01分更新

文● 宮本朱美

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ウェブブラウズ機能

iPhoneを使ってみて、もっとも便利だったのが、ウェブブラウズ機能とGPS/マップ機能だ。ポケットに入るウェブ端末があれば、旅先での行動がずっと効率的になり、アクティブになれる。Macと接続すれば、Safariで登録したブックマークをiPhoneに同期できるので、普段見るサイトをiPhoneでチェックするのも簡単。携帯電話のパケット通信でウェブを見ると無線LAN接続時よりも速度的にやや遅いものの、それほど苦にならなかった。

iPhoneの画面サイズに最適化されたウェブページも増えてきた。特にサンフランシスコ旅行中に役立つウェブサイトをいくつか紹介しよう。


北米犯罪発生マップ「SpotCrime」

SpotCrime

SpotCrime

サンフランシスコのような比較的安全そうな街でも、通りを1本入っただけで、雰囲気がガラッと変わって危険地域になる場所がある。旅先で危険な目にあわないために、危ない場所を把握しておきたい。「SpotCrime」は今年3月に始まったばかりのサイトで、北米主要都市を選択すると、最近起こった犯罪の場所を地図上に表示する。事件の起こった時間や状況もわかるので、避けるべき場所や時間がわかって非常に便利。


バスの到着時刻案内「iNextMuni」

iNextMuni

iNextMuni

サンフランシスコ市内を縦横無尽に駆け巡る市内バス「muni」の到着時刻を、リアルタイムで検索できるiPhone用サイト。バス路線と内回り/外回りを指定し、利用したいバス停を選ぶと、次のバスが何分後に到着するかバッチリわかる。同じ経路を通る別の路線がある場合は、それも教えてくれる。

サンフランシスコの市内バスはどこでも1ドル50セントで、3時間以内なら同じチケットで別のバスに乗り換えも可能(チケットは捨てないように!)。ただし、小銭を額面通り用意しないといけないのが面倒なので、何度も乗るなら、ケーブルカーや地下鉄も含め、乗り放題のmuniパス(1日11ドル、3日18ドル、1週間24ドル)を買うのがお得だ。

iNextMuni

筆者が購入した乗り放題のmuniパス


トラベルガイド「Schmap!!」

Schmap!!

Schmap!!

「Schmap!!」は、iPhoneに最適化されたトラベルガイド(英語)。北米各都市に加え、英国やフランス、スペイン、カナダ、オーストラリアなど世界の都市の観光情報を見られる。もともとパソコン用として用意されていた豊富なコンテンツをiPhone向けに作り替えたものなので、情報は膨大で、最新情報も手に入る。重たいガイドブックを持たなくていいとは、なんて楽なことか!

試しにこのガイドで「Shopping」→「Market」と検査したところ、土曜日にフェリー船着き場で開かれる「ファーマーズマーケット」のことを知り、さっそく行ってみた。

Schmap!!

Schmap!!

「Farmer's Market」の様子。写真はすべてiPhoneで撮影したものだ。カリフォルニアの農家が野菜や果物を持ち寄り、即売している


iPhone用「Google」

GoogleのiPhone用ポータルサイトが、最近またまた機能アップして使いやすくなっている。日本語版もあるが、英語版のほうが新しい機能が追加されるのが早いので、筆者は英語版を使っている。

「Local Search」を使い、例えば「Steakhouse」や「Seafood」などと検索すると、近場にあるレストランを表示するのはiPhone内蔵のGoogleマップと同じ。ただし、こちらではお店の評判の星数や、ユーザーレビューを見られるのでiPhoneのGoogleマップより店選びの参考になる。電話番号をクリックすれば電話で予約もできる。


【ウェブブラウズ機能】
○  無線LANがない場所でも、いつでもさっとウェブを見られる。普通の携帯電話より大画面かつ高速。パソコン用サイトも閲覧できる。iPhoneに最適化されたウェブサイトも増えている。Macとブックマークを同期できる。

×  Flashが再生できない。


■関連サイト



メール/SMS機能

Mail/SMS

iPhoneでSMSを送信しようとしているところ

メール機能は基本的にiPod touchと同じで、15分おき、30分おきなど指定した間隔で新着メールをチェックして表示する。無線LANが使える場合はそちらを優先的に使うが、無線LANがなくても携帯電話網でメールチェックできて便利だ。日本語のメールも表示できるが、現行のiPhone OSは日本語を入力できない。そのため、iPhoneからの返信はローマ字で打つ。iPod touchでは日本語入力を実現しているだけに、iPhone OS 2.0で多言語化されることに期待したい。

 SMS機能は、携帯電話同士のショートメール。電子メールとは異なり、新着メールがあるとすぐ表示される。iChatのような吹き出しで内容が表示されるのが特徴だ。


【メール/SMS機能】
○  パソコンで整理したメール振り分けルールが、iPhoneでも引き継がれる。またパソコンと同期するとiPhoneで読んだメールが既読になる。

×  日本語が入力できない。


(次ページに続く)

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