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Appleを知る識者・編集者が語った

大胆予想!AppleはATOM搭載機を発表するか!?

2008年06月09日 06時00分更新

文● アスキーネタ帳編集部

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しかし、やっぱり“出る”という方に賭けようと思う

瀧口範子氏(フリーランス編集者・ジャーナリスト)

 Atom搭載機が出るか否か。これは実に悩ましい問題だ。個人的にはタブレットPC、あるいはかつてのニュートンのような小型デバイスが出ればとても嬉しいが、さてAppleがこれを有力な商売の芽として見るかどうか。

 しかし、やっぱり「出る」という方に賭けようと思う。エンターテインメント=インターネット=デバイスという三者間の構図を描き、それに基づいて音楽・映画とiPod、iPhoneをうまくネット上の商売で結びつけたAppleにとって、残る未踏の地はテレビと出版だ。

 アマゾンの電子書籍リーダー「キンドル」が発売された時、スティーブ・ジョブズは「もう誰も本なんて読まないよ」と言ったらしいが、勢いのついたジョブズがここで止まるはずはない。書籍や雑誌、新聞が読みやすく、ついでにWebのストリーミングでちゃんとスポーツ中継なども見られるような(もしかして広告収入もあるような)進化型をもくろんでいてもおかしくない。

 そんなデバイスが出るとすればiTunes搭載で、コンピュータに接続しなくても、そして町のホットスポットやWiMaxなどで直接そこにダウロードできるデバイスだろう。iPodがあればかなりのことがこれひとつでモバイルに済ませられると感じた人は多いが、この未知のデバイスは多様なコンテンツを持ち歩き、パソコン機能もこなすものなのではないだろうか。いや、そう期待したい。

次ページ「iPhoneにAtomを採用するのは理にかなっている」(マックピープル編集部 中筋義人)に続く

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