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次世代ブラウザー 第3回

機能で選ぶ次世代ブラウザー(後編)

2008年06月12日 16時00分更新

文● 細谷滝音

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ブラウザーを決める4つの条件


 前編では各ブラウザーの特徴を比較してみたが、ユーザーによってこだわるブラウザーの機能は様々だ。ここでは筆者が特に重要と考える「ユーザーデータの検索」「RSSリーダー」「ダウンロード支援機能」「セキュリティ」の4つの機能に絞ってブラウザーを比較してみることにしよう。


記事公開当初、Opera 9.50 Beta 2を元に記述しておりましたが、Opera 9.5正式リリースに伴い、一部の画像および原稿を差し替えました(2008年6月12日)


Case1――今時のブラウザーはローカルデータの検索が重要


Operaでは表示中のページからのリンクも検索できる

Operaでは表示中のページからのリンクも検索できる

 「以前訪れたサイトの名前を忘れてしまった」「あのブックマークはどこに行ったんだ?」といったことはないだろうか。そう言うときに役立つのが検索機能だ。

 次世代ブラウザーの中には、履歴やブックマークなどユーザーデータからの素早い検索に力を入れているものもある。

 Operaでは新機能の目玉として、履歴の全文検索が実現された。これはアドレスバーに数文字入力すると、過去に訪れたサイトの全文章から一致するページを見つけてくれるというもの。

 検索速度も高速で使い勝手は良い。さらに、サイドバー(パネル)からは、ブックマークやメモやページのリンクなども検索できる。検索機 能がかなり充実している印象だ。

 Firefoxも負けてはいない。データベースに「SQLite」を採用し、同じくアドレスバーからの高速なブックマーク/履歴検索を実現している。

 ただし、検索範囲にはページ内のテキストは含まれないため、この点では一歩Operaに遅れている。なお、ブックマークと履歴にタグを付けて整理したり、表示回数などでソートすることもできる。

Firefoxはアドレスバーのほか、「履歴とブックマークの管理」から検索が可能

Firefoxはアドレスバーのほか、「履歴とブックマークの管理」から検索が可能

 IEとSleipnirでアドレスバーから検索できるのは、履歴に残っているURLのみだ。Sleipnirではさらにお気に入りを検索できるが、これもページのテキストを探すことはできない。

 Safariではアドレスバーからの検索には対応していないが、履歴やブックマークの検索ができる。ただし、履歴の保存期間は設定できない。

 過去に訪れたページを検索したいというニーズがどの程度あるかは分からないが、新しい使い方が色々とできそうだ。

 なお、履歴の保存件数は設定で変えることもでき、Operaでは最大50000アドレスまで、IE(とSleipnir)では999日まで、Firefoxでは特に日数の上限が決められていないようだ。


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