テレビでパソコンをコントロールする
今時のテレビとパソコンの関係は、映像を出力するだけに留まらない。最後にちょっと進んだテレビとパソコンの連携を紹介しよう。
最近のテレビはHDMIリンク機能を利用して、テレビに接続されたパソコンをリモコンで操作できるものがある。テレビのリモコンからパソコンのマウスに持ち替えずに済むので非常に便利だ。
HDMIリンク機能については現在のところ、限られた特定のパソコンとの組み合わせで利用できる機能であり、同じメーカーのテレビとパソコンだからといってどの組み合わせでも利用できるものではない。以下がその主な組み合わせでできることとなる。
BRAVIA×VAIO
テレビの横に置くことを前提にしたVAIO「VGX-TP1WS」は、BRAVIAリンクに対応する。BRAVIAのリモコンからTP1の電源のオン/オフが可能で、さらにWindows Vistaの「Windows メディアセンター」をワンボタンで呼び出してBRAVIAのリモコンでメニュー操作ができる。
ただし、操作できるのはメディアセンターのみ。Windowsのアプリケーションを操作できるわけではない。
また、BRAVIAはDLNAクライアント機能を実装しており、VAIOに限らずDLNAサーバー機能を持つパソコン、NASに保存された映像をBRAVIAで視聴することができる。
ただしVAIOとの組み合わせならば、VAIOで録画したデジタル放送の番組もLAN経由で受信することが可能だ。
REGZA×Qosmio
Qosmioの一部の機種はREGZAリンクに対応しており、リモコンのワンボタンで電源のオン/オフや特定アプリケーションの操作が行なえる。
リモコンで操作できるのは、オリジナルAVソフト「Qosmio AV Center」とDVD再生ソフト「TOSHIBA HD DVD Player」、「Windows メディアセンター」となる。VAIOと同様、Windowsの操作がすべて行なえるわけではない。
REGZAもDLNAに対応しており、DLNAサーバー機能を持つパソコンに保存された映像を視聴できる。ただし著作権保護のかかった映像の受信は行なえないため(REGZAでNASに保存した映像を除く)、Qosmioで録画した地上デジタル放送の番組などはネットワーク経由では視聴できない。
インターネットAQUOS
AQUOSと接続することを前提に設計されたパソコンが「インターネットAQUOS」だ。AQUOSのリンク機能「ファミリンク」に対応。AQUOSのリモコンでマウスが操作できるため、Windowsの基本的な操作が行なえる。
また、AQUOSのデジタルチューナーで受信した映像をインターネットAQUOSで録画、保存することも可能。録画予約はAQUOSの番組表から行なえるので、まさにテレビがレコーダーになった感覚で使えるのだ。
家族と一緒にYouTube
一人暮らしの人か個人の部屋に薄型テレビがあるという方は、パソコンをつないでみることを強くお勧めする。
一方で、パーソナルな情報端末であるパソコンを家庭内の共用設備ともいえるリビングのテレビに接続するのは抵抗があるだろうし、弊害もある。うっかりプライベートなメールを家族に露呈してしまうのは好ましい状況ではない。
ただ、個人的にはYouTubeの動画で盛り上がる家族団らんの風景もいいんじゃないかと思う。ネット上の面白い情報をパソコンで見つけたら、その時だけテレビとつなげて家族と一緒に楽しむ、という使い方もアリだろう。
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