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シーゲイトがHDD10億台を出荷!

出荷HDDの総容量は7900万テラバイトッ!

2008年06月03日 13時13分更新

文● 二瓶 朗

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1MBあたりの価格は20万分の1に!

佐藤之彦氏

フィールドアプリケーションエンジニアリング部シニアマネージャ 佐藤之彦氏

 続いて、同社 フィールドアプリケーションエンジニアリング部 シニアマネージャ 佐藤之彦氏が、歴代のHDD製品を振り返りながら紹介した。

 同社が初めて出荷した製品「ST506」は、大容量5MB(!)でわずか(?)1500ドルという、ハイスペックを持つモノだった。今の製品と比べるのはほとんど意味がないかもしれないが、とにかくそれでも当時としては破格の仕様。当時、HDDメーカーとしてはIBMが先行していた。しかし、IBMの販売していたHDDは高さ4フィート(約1.2m!)もあり、プラッタが14インチ(約36cm)もある超巨大なモノ。それが厚さがフルハイト(約7.5cm)、プラッタの大きさが5.25インチ(約13cm)と格段に小型化されたのだ。

スペック比較

2008年最新・高スペックのHDDと1979年に登場した偉大なHDDを比較すると、容量は9万200倍に。1MBあたりの価格はなんと20万分の1に

 そしてなんといってもこのST506がPC/AT、つまり今のPCの元祖ともいえる存在に採用された事実が偉大である。当時、インターフェースの規格なんてほとんど決まってもいなかったのに、“デファクトスタンダードだった”という事実のため、そもそも製品名だったはずの「ST506」がHDDインターフェースの規格名になっちゃったぐらいの偉大さなのだ。

ST506

PCを生み出したHDDと言っても過言ではないほど偉大な存在「ST506」。5.25インチフルハイトで容量はなんとたっぷりの5MB

(次ページへ続く)

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