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最新スポーツカーはミッションが熱い!

2008年06月16日 13時00分更新

文● 真鍋裕行

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世界でもマレなGT-Rのミッション

 まずGT-Rですが、ミッションは「GR6」と呼ばれています。通常のリア駆動車(GT-Rはリア駆動ベースの4WD)のミッションは、前輪軸のすぐうしろに搭載されていますが、GT-Rは、後輪軸上に置く「トランスアクスル」形状を採用してます。GR6はディファレンシャルギアもユニットに組み込まれています。

国産車でトランスアスクルを採用しているのはGT-Rだけ! 海外のスポーツカーには当たり前のように採用されていたが、日本ではコスト面からか技術面からか、採用は見送られ続けていた

 GR6は世界中のクルマを見てもGT-Rだけが採用している珍しいトランスミッションです。ミッションはもちろん2ペダルマニュアル。縦置きされたミッションは、インプットシャフト(エンジンからの入力側)とカウンターシャフト(駆動力の伝達側)がオイルに浸からないドライサンプ方式。これは、ふたつのシャフトをより近くに配置し、ミッションのダウンサイズ化と低重心化のために使用された技術です。

パッと見ると、普通のオートマ車と変わらないかもしれない。しかし、この中身は最新テクノロジーの固まりなのである

 ミッションのギア配置そのものは、通常のマニュアルミッションとほとんど同じでとてもシンプル。そこに、シフトチェンジをコンピュータ制御している油圧アクチュエーターが付いています。また、GR6ミッションは、M(マニュアル)のRモード(GT-Rのパフォーマンスをフルに発揮するモード)時に0.2秒でのシフトチェンジが可能。シフトチェンジ時の駆動損失もなく、スポーツ走行時には大きな武器となります。

もはや人間の手で操作をするほうが不利な時代になった。スポーツカー乗りはバシっとクラッチミートを決められて一人前という認識は過去のものなのか……

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