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「高め合うカーナビ」 パイオニア・スマートループとは?

2008年06月16日 00時00分更新

文● 行正和義

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情報の利用者から、発信者に

 カーナビは地図の更新や各種道路情報の取得など、出荷時に収められたデータではなく、常に新しい情報を得られる「車載情報端末」としての役割が高くなってきた。

 もちろん最新かつ豊富な情報が提供されることは重要だが、自分が走った結果がユーザーみんなの利便性に貢献しているのだと考えるのも面白い。単に情報を一方的に受け取るだけではなく、車に乗る人それぞれが情報の発信者になるのである。

スマートループ

スマートループの概念図。これまでメーカーが一方通行的に提供してきた情報に加え、ユーザーの口コミや走行情報などを収集し、多彩な情報を提供する

 スマートループでは、個人個人が情報発信者であるという特徴を活かし、ユーザー同士がさまざまなスポットやルートなどの情報交換を行う場も用意している。同社スマートループ専用サイトでは「スマートループドットログ」と呼ばれる無料の会員ブログを用意し、地図に貼り付ける形でユーザーの投稿を共有できる。

 サイバーナビでは、このように充実した地点情報に加え、パソコンとの接続機能によってパソコン側で計画を立てたルートをサイバーナビにダウンロードしてドライブするといった使い方も可能だ。

 ドットログでは会員の「生の声」をブログの形式で聞くことができるので、より旅行やドライブの参考にしやすいだろう。また、走行データをもとにエコドライブの評価を行なえる「ドライブレポート」、走行距離や地点情報をもとにした「マイレージサービス」なども予定されている。



カーナビが次のステージに進める、パイオニアのビジョン


 カーナビは、基本的にはユーザーが車内で1人で使うものという、ある意味「スタンドアローン」の情報デバイスであった(たとえ移動中にネット接続できても運転中に操作してはならない)。しかし、その姿もこれからは変わっていきそうだ。

 さまざまな情報を蓄積、最新の情報に更新、各種情報を受信するだけでなく発信も行ない、さらに使い勝手を高めていくというスマートループの発想は、あらゆるものがネットにつながっていく現代における、車載情報端末の新しい姿のひとつと言えるだろう。

 スマートループは、単純なルート検索の向上だけではなく、ドライブをより一層楽しむための情報共有の場である。まだまだ発展途上ではあるが、カーナビを次の段階に進化させるためにパイオニアが取り組んでいる、大きな「ビジョン」なのだ。

サイバーナビのライアップ

AVIC-VH9000

AVIC-VH9000

●HDD AVナビオートサーバー●1D+1Dメインユニット構成●7インチワイドVGAディスプレー●地上デジタルテレビ●DVD/CD/チューナー(5.1ch対応)●WMA/MP3/AAC/DivX対応●価格:37万8000円


AVIC-ZH9000

AVIC-ZH9000

●HDD AVナビオートサーバー●2Dメインユニット構成●7インチワイドVGAディスプレー●地上デジタルテレビ●DVD/CD/チューナー(5.1ch対応)●WMA/MP3/AAC/DivX対応●価格:35万7000円


AVIC-H9000

AVIC-H9000

●HDDナビ(モニター別売り)●価格:18万9000円

※いずれも本体に、ブレインユニット、GPSアンテナ、リモコン、音声認識用マイク、リビングキット、取付部品一式が付属。

エアーナビのライアップ

AVIC-T10

AVIC-HT10

●ポータブルメモリーナビ●5.8インチワイドVGAディスプレー●ワンセグテレビ●WMA/MP3/AAC対応●価格:オープン


AVIC-HRZ009GII

AVIC-HRZ009GII

●HDD AVナビ●2Dメインユニット構成●7インチワイド(480×234ドット)●地上デジタルテレビ●DVD/CD/チューナー●WMA/MP3/AAC/DivX対応●価格:26万2500円

楽ナビのライアップ(5月の新製品)

AVIC-HRZ009GII

AVIC- HRV002GII

●HDD AVナビ●1Dソースユニット構成●7インチワイド(480×234ドット)●地上デジタルテレビ●DVD/CD/チューナー●WMA/MP3/AAC/DivX対応●価格:26万2500円

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