おすすめは「ハイパフォーマンスモデル」
6セルバッテリーで4時間程度動作
HP Miniには、価格重視の「スタンダードモデル」と、今回試用した「ハイパフォーマンスモデル」がある。
両者の違いは下記のとおりだが、2万円という価格差以上の差がある、と言っていい。OSがWindows Vistaであることを考えると、メモリーはやはり2GBはあった方がいいし、バッテリーも長時間動作が可能な6セルが欲しいところ。よほどの割り切りがない限り、ハイパフォーマンスモデルがおすすめだ。
HP Miniのモデルによる違い | ||
---|---|---|
ハイパフォーマンスモデル | スタンダードモデル | |
CPUクロック | 1.6GHz | 1.2GHz |
メモリー | 2GB | 1GB |
HDD | 160GB | 120GB |
Bluetooth | あり | なし |
内蔵カメラ | あり | なし |
同梱バッテリー | 3セルと6セル | 3セルのみ |
OS | Windows Vista Business | Windows Vista Home Basic |
XPダウングレード | あり | なし |
価格 | 7万9800円 | 5万9800円 |
今回もベンチマークソフト「BBench」を使い、10秒ごとにキー入力、60秒毎に無線LANを使い、ウェブへのアクセスを自動的に行ないながら、バッテリーが切れるまでの時間を計測した。
結果はグラフのとおり。3セルのバッテリーでは最長でも2時間に満たないが、6セルの場合、おおよそ4時間動作する。無線LANを利用した実用シーンに近いテストでこの結果ならば、十分満足すべき内容といえる。
ただし、6セルのバッテリーは大きく重い。元々HP Miniは3セルバッテリー装着時でも約1.27kgと、大きさの割には少々重めだ。それが6セルになると約1.44kgに増え、毎日持ち運ぶノートとしては限界ギリギリの重量となる。
また3セル分増えたバッテリーの形状は、増えた部分がそのまま本体の下に出っ張る形となり、せっかくのルックスが台無しになる。バッテリー駆動時間を気にするのなら6セルバッテリーは必須の存在だが、重量が増えて鞄の中での収まりも悪くなることを思うと、非常に悩ましい存在だ。
HP Miniの場合、3セルバッテリーの使用を助ける機能も存在する。HPのモバイルノートには、「HPファースト・チャージ・テクノロジー」と呼ばれる急速充電機能があり、HP Miniにも標準で搭載されている。この機能を使えば、3セルバッテリーの90%までを1.5時間で充電できる。こまめに充電して使いやすい仕様になっているのである。
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