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特集 イイ!(・∀・)テレビ 第1回

見せてもらおうか、ハイビジョンの実力を! 麻倉怜士が「逆襲のシャア」を斬る

2008年06月02日 16時00分更新

文● トレンド編集部、語り●麻倉怜士

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麻倉邸

麻倉氏の自宅にあるシアター。中央に150インチのスクリーンがあり、ここにソニーの「QUALIA 004」で投影する。左右にはJBLの『Project K2 S9800SE』。センターはLINN。視聴距離は、スクリーンの縦の2.2倍程度の距離にしているという

サイズがあり、距離があり、画素がある

── ハイビジョンの魅力を引き出すには、画素数だけでなく、サイズや視聴距離も重要だというお話でしたが。

麻倉 より正確に言うと、まず最初に画像のサイズなんです。従来のNTSC方式(垂直525本)のキマリでは、20型以下の比較的小さな画面に対して、画面の高さの7倍離れてちょうどいい解像度が選ばれていました。NTSC方式が始まったのは1950年代で、技術もプリミティブな段階ですから、帯域も非常に狭かった。

 従来のテレビはその名のとおり「テレ・ビジョン」で遠くにある映像を見るものでした。

 しかし新しいテレビでは臨場感を感じさせる部分に主眼が置かれています。目の前にある映像の中に、あたかも自分がインボルブされているかのような感覚を味わせるために、さまざまな実験を繰り返して、横方向で30度の画角がないと、自分が取り込まれたような感じがしないという結論に至った。従来のNTSCでは10度で、何が起こっているかがやっと分かるという感じですね。

 そのために画面を横長にして、比較的近い距離(NTSCの7H=高さの7倍に対して、3H=同3倍)で見るようにしました。近くで見ると絵が荒れて感じるから、情報量を増やす。そこで16:9の横長画面と3Hから観ても問題ない1920×1080ドットというフォーマットが決まったわけですね。


3Hを基準になるべく画面に近寄れ

── ハイビジョンでは高さの3倍の距離から見ることが想定されていると。

麻倉 ただし、それは原則であって、できるだけ近くで見るのがいいと思うんですね。ウチの場合はそれよりも近い2.2Hぐらいの視聴距離にしています。ハイビジョンというのは基本的に高精細だから、近くでもボケない。近付けば近付くほど臨場感を感じることができます。ただし、近付くと臨場感を感じる副作用で圧迫感も感じるんですね。特に縦方向に。従来の4:3の比率だと、垂直方向が相当に高くなるんで、近付けません。でも16:9だと横方向のパースペクティブをとっても圧迫感はあまり感じませんね。プロジェクターのような大きな画面では距離はできるだけ、2Hから3Hの間にすると、ハイビジョンの醍醐味を感じられるんじゃないかと。

 あとはコンテンツの作り方の問題になるんですが、画面の切り替えを頻繁に行なうような従来の番組は離れて観たほうがいいんですよ。逆に、大画面を前提にして作った作品──アラビアのロレンスのような映画もそうだし、オペラ作品とかもそうですが──は、なるべく近くで観たほうが、よりその作品らしい臨場感を感じます。


── 映画館の画角はどのぐらいですか?

麻倉 映画館は真ん中の席では45度と、ハイビジョンよりさらに広いですね。45度と考えれば、もう少し近付いてもいいでしょ?


── 先生のシアターのサイズはどんな感じでしょうか。

麻倉 150インチですね。スクリーンの大画面は直視型より見やすいんですよ。液晶テレビなどではクッキリする反面、すべてが見えすぎます。スクリーン型は中和されるので近くでもギラつかずに見られますね。

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