ユーザー数の多いドコモが有力だが……
法林岳之氏(ITライター)

法林岳之氏 「ケータイWatch」をはじめ、多彩なメディアでケータイ関連の記事を執筆。impressTV「ケータイならオレに聞け!」やNHK教育テレビ「趣味悠々」の“ケータイの先生”としてもおなじみ。著書に『お父さんのための携帯電話ABC』(NHK出版)など。
順当に考えれば、iPhoneが供給されるのはNTTドコモでしょう。Appleとしては新たに開発した3G版iPhoneをより広く普及させたいでしょうから、世界でもっとも3Gが普及する日本で、約50%のシェアを持つNTTドコモがもっとも有力です。また、3G版iPhoneではサードパーティのアプリケーションが利用できるようになる見込みですが、iPhone対応ソフトウェアを開発するソフトウェアベンダーにとっても市場が大きいほうが魅力的ですし、Appleとしても開発者にアピールしやすいというメリットがあります。
ただ、今年5月のAppleと英Vodafoneの合意によって、イタリアではVodafoneとTelecom Italiaの2社からiPhoneが販売されることになり、1国1事業者というiPhoneの販売ルールが崩れたため、ソフトバンクにも供給される可能性が十分にあります。
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