リッチインターネットアプリケーション(RIA)の新鋭として注目を集める「Silverlight」。5月28日、そのSilverlightを使ったコンテンツ開発についての技術者向けセミナー「Silverlightプロフェッショナル・セミナー~インパクトのあるウェブデザインとは何か~」が開催されました。主催は(株)クリーク・アンド・リバー社。当日、100名近い参加者が集ったこのセミナーでは、ASCII.jpの特設サイト「Visual Studio Robot」(VSR)が取り上げられました。
もうご存じの方も多いかと思いますが、VSRは「ビジュアルスタジオロボット」(Vロボ)を操り、未確認生命体「フーグアイ」と戦闘する、ロボット対戦シミュレーションゲームです。Vロボを操縦するキャラクタ「ドール」のデザインやキメ台詞をユーザー自身で設定できたり、ドールのデザイン設定がVロボの基礎ステータスに影響を及ぼしたりと、ブラウザベースとは思えない本格的なゲームに仕上がっています。また、プレイを重ねて腕を上げ、ほかのプレイヤーとランキングを競うことができる、ネットゲーム的な要素も備えた“ユーザー参加型”も特徴です。
VSRはSilverlightで制作されており、制作過程ではマイクロソフトの統合開発環境「Visual Studio 2008」とWebオーサリングツール「Expression Studio 2」が使われています。そこで今回は、このVisual Studio Robotを素材に、Silverlightの開発の実際とその魅力について、たっぷり語られました。
RIAとして広がりを見せる、Silverlight
セミナーの第1部ではSilverlightの技術解説が行われました。講師はマイクロソフト(株)デベロッパー&プラットフォーム統括本部 Expressionマーケティンググループマネージャ 春日井 良隆さん。
春日井さんは「Silverlightは、さまざまな表現を可能にしながら著作権保護機能も強力なRIA。大手WebサイトでもSilverlightを採用する傾向は高まっている」とアピール。併せて、まもなく登場する次期バージョン「Silverlight2」の豊富な新機能について解説を進めました。
さらに、Visual Studio 2008とExpression Studio2を実際に操作し、Silverlightによるコンテンツの作成手順についてデモを交えて解説しました。デザインとプログラムの作業を分離しながらも、ツール上で密接に連携管理できるというSilverlightの開発の特徴を示したそのデモに、セミナーに参加したクリエーターの多くが見入っていました。