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エンコードテクニック虎の巻 第3回

表示サイズを変えて動画を軽くするテク【画面リサイズ編】

2008年05月30日 22時30分更新

文● 藤山 哲人

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黒帯をカットした映像としない映像は何がちがう!?

 先日ターゲット クォンタイザーを色々変化させてエンコードしたムービー(黒帯あり)と、黒帯をカットしてエンコードしたムービーのファイルサイズを比較してみよう。  なお表中のQTはクオンタイザーを意味している。

QT カット映像 カットなし映像
1 32Mバイト 34Mバイト
2 24Mバイト 30Mバイト
4 12Mバイト 19Mバイト
8 6Mバイト 9Mバイト
12 5Mバイト 6Mバイト

 それぞれ黒帯を削除してQTを変化させエンコードしたムービーは、次からダウンロードして見て欲しい。

最高画質QT=1の映像
高画質QT=2の映像
標準画質QT=4の映像
低画質QT=8の映像
ギリギリ見られるQT=12の映像

 黒帯をカットしたにも関わらず、映像のファイルサイズが増えている。この秘密は、次の画像比較を見てもらうと分かるだろう。

映像比較

上が黒帯をカットした映像の一部を拡大したもの、下は黒帯のついたままの映像を拡大したもの

 黒帯をカットした上の映像は、黒帯をカットしなかった下の映像に比べ、ジャケットの縞シマがはっきりとシャープにエンコードされているのがわかるだろうか?
 つまり黒帯をカットしたぶんのデータは、映像の品質アップにまわされたというわけである。全体的に映像の品質がアップしたため、出力された映像も若干大きくなっているというわけだ。
 ここでのポイントは、ファイルサイズが大きいほど、映像の品質が高くなるということだ。これは次回説明する、エンコードでは欠かせない用語「ビットレート」や「CBR(固定ビットレート)」や「VBR(可変ビットレート)を理解する重要なカギとなる。

次回予告 

 ファイルサイズで映像品質をコントロールするビットレートの仕組み、またエンコードで頻出する「CBR」や「VBR」といった類の用語を、実際にエンコードしながら見ていこう!  

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