定額ではないがパケット代は激安!
これだけハードにパケット通信を行なったら、日本では定額にでもしない限りパケ死確実なのだが、残高は見てもほんの少しずつしか減っていかない。
パケット代を調べてみると、91ドン(約0.63円)/10KB。10KB以下の通信時も91ドンなので、一概に同じとはいえないが、約0.008円/パケットということになる。日本の場合、なんのサービスもつけないと0.2円/パケットなので、その差は歴然。約1週間滞在したが、結局2枚買った10万ドン(約700円)のリチャージカードのうち1枚ぶんは丸々残ってしまった。
ちなみに、まれに接続の表示がGPRSの「G」から、より高速なEDGEの「E」になることがあった。EDGEでの接続は、理論上最高で473.6kbps(GPRSの場合は171.2kbps)での通信ができるはずだが、体感的にはあまり変わらなかった。これはMobifoneの回線の安定性によるものと思われる。
海外旅行好きには神機!?
今回のテストの結果、S11HTは海外でなら問題なくSIMフリー機として活用できることが分かった。
S11HTの国内での通信方式は、3GのW-CDMA/HSDPA。使用している周波数帯が1700MHzと特殊なため、国外では3G端末としては使用できないが、世界基準である2GのGSMに対応する。
今回のベトナムを含め200ヵ国以上、世界市場の約8割が採用するGSM。S11HTはGSMすべての周波数帯(850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz)に対応しているので、S11HTを持っていけば、世界中のほとんどの国や地域で、現地のプリペイドSIMを購入して通話できるというわけだ。
また、プリペイドSIMでもパケット通信が可能なものが増えてきているのが現状だ。とくに東南アジア圏では、今回のベトナムをはじめ、香港やタイ、中国といったメジャーな渡航先でパケット通信が行なえるプリペイドSIMが提供されている。そのため、通信速度は3Gに劣るものの「通話+通信」というかたちで、日本にいるときと同じようにS11HTをフルに使いこなせるはずだ。
海外へ出かけることが多いユーザーには、使っている環境そのままで、しかも通話、通信費がオトクに海外でも使えるS11HTは、かなり“神機”に近いのではないだろうか?
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