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Touch Diamond徹底解剖 第1回

EMONSTERを海外で試す―SIMフリーは本当か

2008年06月10日 16時00分更新

文● 中山 智

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あっさり通話! SIMフリーは本当だった!


 現地に到着して、早速S11HTからイー・モバイルのSIMを抜き出し、MobifoneのSIMと入れ替える。電源を入れると、なんのトラブルもなくMobifoneの電波をキャッチ。あっさり国内外へ通話することができた。

MobifoneのSIMカードをS11HTにセット

MobifoneのSIMカードをS11HTにセット

リチャージカードは削ると番号が出てくるので、それを入力する。

リチャージカードは削ると番号が出てくるので、それを入力する。

 SIM自体の値段はショップによっても違うが、6万8000~7万5000ドン(約470~525円)。これに10万ドン(約700円)のリチャージカードを2枚購入し、チャージした。その結果、もともとのSIMに付属していたぶんと含めて、総額約34万ドン(約2380円)がチャージされることとなった。

 国内通話はMobifone以外への通話の場合、最初の6秒が150ドン(約1円)で、そのあとは25ドン(約0.17円)/秒。Mobifone同士はこれよりも若干安い。

 国際(日本への)通話は、なぜかドル建てで0.45ドル(約50円)/分。物価からするとかなり高く感じるが、ドコモのローミングだと280円/分なので断然割安。ほかのキャリアーの携帯を持ち込んでローミングさせつつ、現地SIMを入れたS11HTと使い分ければ滞在中の電話代をかなり節約できるだろう。

 ただし、毎日1530.10ドン(約11円)の利用料がチャージから引かれるので注意。



パケット通信は設定でちょっと戸惑う


 あらかじめ日本でMobifoneのパケット通信の設定を調べたところ

  • APN(アクセスポイント名):m-wap
  • ユーザー名:mms
  • パスワード:mms

これだけの設定でオーケーとのこと。

設定画面1

新しい接続先を作成。モデムの選択は「パケット通信」を選ぶ

設定画面2

アクセス ポイント名には「m-wap」と入力

設定画面3

最後にユーザー名とパスワードに「mms」と入力すれば設定はオーケーだが……

 そこで、S11HTに新たな接続を作成し、上記の設定を反映させて接続してみたところ……つながらなかった。

 あらためて、Mobifoneのサイトをチェックしてみると、どうやらパケット通信を行なうには、アクティベート(開通作業)をしなければならないようだ。サイトによると、

  • (1)SMSを送る
  • (2)サイトから登録する
  • (3)MobiFoneショップに持ち込む

 の3つの方法がある。このなかで、1のSMSの送信がその場で手軽にできる。

 新規のSMS作成画面を開き、宛先は「994」、本文には「DK GPRS」と書き込み送信するだけ。このあと2通ほどMobifoneからSMSが返信される。ベトナム語で書かれているため、内容は把握できないが、日本で購入していったSIMも、現地で購入したSIMも同じ文面のSMSだったので、たぶん開通のお知らせなのであろう。

設定画面4

新規のSMSを作成して994に「DK GPRS」と打って送る

設定画面5

返信されてきたメッセージ。アルファベットだが、ベトナム語なので意味は不明

 アクティベートのあと再び、接続を試してみると無事パケット通信を行なうことができた。ただし、現地で買ったSIMは日中に開通作業をしたら、即座に接続できたのに対し、なぜか日本で買っていったSIMは真夜中に開通作業したせいか、接続できたのが翌日の午前中だった。

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