颯爽と登場、今度は航空機が受閲開始だ！
艦船を追い抜くように航空機が登場だ！
さて、海保船艇と関係各機関艦船の通過のあとは、海保航空機の登場だ。第一群から第五群まで続々と前方から現れ航過していく。最初にヘリコプター、そして固定翼航空機の順で続く。息をつく間もなく次々と飛び去っていく。ちなみに日本周辺の広大な海域（日本の経済水域の広さは390万平方キロで日本の陸地面積の11倍以上なのだ）を、海上保安庁はたった27機のヘリ・航空機でカバーしているワケで、海保の皆さんの仕事がいかにハードワークか思うと同情を禁じ得ない。
あと、日本機マニアとして残念だったのが羽田のYS-11を見ることができなかったこと。ここ数年で引退するとのことなので、ぜひ引退前には観閲式で花道を飾ってほしいと思う。
MH594 「おおほり」（ベル式212型:福岡海上保安部「ちくぜん」搭載機）乗員最大11名、最大速度200km/h 米国ベル・ヘリコプター・テクストロン社製ベストセラー機UH-1を双発化した機体。海上飛行を行う機体のエンジンが単発の場合、エンジン停止は即墜落につながる。そのため海上飛行を行う機体はヘリ、固定翼機も含め双発であることが導入の前提条件となることが多い。本機もその流れにそって双発化されたものだ。なお、海保仕様機は、吊り上げ救助装置やサーチライトなどが付加されている
M755 「くまたか」（シコルスキー式S76C型:函館航空基地）乗員最大14名、最大速度287km/h 米国ヘリ老舗のシコルスキー社製の中型双発機。引き込み脚を採用し、洗練された外形を持った機体だ
MH962 「まなづる」（アグスタ式AW139型:鹿児島航空基地） 乗員最大15名、最大速度300km/h 英伊合弁のアグスタウェストランド社製新鋭ヘリコプター。世界各国で警察、消防などで採用されている中型双発機だ
MH687 「みみずく」（ユーロコプター式EC225LP型:関西空港海上保安航空基地） 乗員最大20名、最大速度278km/h 欧州ユーロコプター社製ヘリコプター。「しきしま」搭載用に前モデルのAS332Lを導入、使用実績が好調だったため、AS332L後継の本機が引き続き導入されたもの
MA861 「えとぴりか」（ビーチクラフト式B300型／ビーチ350:千歳航空基地） 乗員最大14名、巡航速度415km/h、航続距離3100km 米国レイセオン社製のベストセラービジネス機が原型
MA952 「うみつばめ2号」（サーブ・スカニア式340B型:鹿児島航空基地）乗員最大27名、巡航速度522km/h、航続距離1735m スウェーデンのサーブ社と米国フェアチャイルド社の共同開発の機体。コミューター機としても国内で導入が進んでいるので、地方空港でも見かける機体だ
LAJ570 「ちゅらわし1号」（ダッソー・ブレゲー式ミステール・ファルコン900型:那覇航空基地）乗員最大18名、巡航速度 792km/h、航続距離7400km フランス・ダッソー社製ビジネスジェットが原型で、前述の日本周辺の広大な海域での救難・捜索活動のために導入された機体だ
LAJ501 「うみわし2号」（ガルフストリーム・エアロスペース式G-V型:羽田航空基地）乗員最大22名、巡航速度900km/h、航続距離12000 km これもガルフストリーム社のビジネスジェットが原型。機体下部の膨らみは目標の移動速度を測定できるドップラーレーダーが納められており、自動船舶識別装置との組み合わせによって、本機は多数の船舶を動きを瞬時に把握できる能力を持っている。ちなみにガルフストリーム社は現在はゼネラルダイナミクス社の子会社だが、創立時はグラマン社（現在のノースロップ・グラマン社）の子会社だった
ガルフストリーム「うみわし2号」はあっという間に飛び去っていった
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