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日本の宇宙開発最前線 第7回

サッポロと岡山大学が宇宙ビール醸造へ

宇宙からビールと麦茶が降り注ぐ

2008年05月29日 20時43分更新

文● 末岡大祐/アスキーネタ帳編集部

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 ここ近年、日本の宇宙技術にかける情熱は並々ならぬものがある。今年から来年にかけて、ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」が打ち上げられ、それに伴い民間から有償利用テーマを募ったりもしている(関連記事)。ascii.jpでも宇宙食(関連記事)などを紹介したが、今度はなんと「宇宙ビール」が誕生するという。

はるな

おねーさんがブーケのように持っているのが、宇宙から帰還した大麦「はるな二条」。そろそろ宇宙で田植えとかできそうな勢いだ

 この宇宙ビールは、サッポロビール岡山大学資源生物科学研究所が共同で開発する。ビールの原料となる大麦種子に関する実験は、すでに2006年からISSで行なわれており、ロシア実験棟内で5ヶ月間保管した大麦種子の船内での発芽、及び28日間にわたる生育を成功させ、地球に持ち帰って世界的に注目を浴びたことがある。

 宇宙ビールは、この大麦種子の子孫を使って醸造するのだとか。また、ビール以外にも麦茶も製造する(11月完成予定)。ただし、これはあくまでも実験なので、市販化にはまだまだ時間がかかりそうだ。

はるな

ついにビールも宇宙世代に突入? ただし、今のところ、宇宙での飲酒は全面的に禁止されている

 サッポロビールでは、今後も月や火星で人類が生活することを想定して、長期輸送や長期保管の実験も行なっていくという。どこかの星で酔拳が披露される日もそう遠くない! カンフーファンは工業用アルコールを飲みながらしばし待て!


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