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エンコードテクニック虎の巻 第2回

重すぎるムービーをシェイプアップ【画質レベル編】

2008年05月29日 20時00分更新

文● 藤山 哲人

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5)コーデックの詳細設定画面を表示

コーデックの詳細設定画面を表示

コーデックを選んだら[設定]ボタンをクリックして詳細な設定を行う

 コーデックが選ばれた状態で、[設定]ボタンをクリックすると次の画面に切り替わる。

コーデックによって表示される画面がまちまち

これはDivX 6.8の設定画面

 これがDivXコーデックの設定画面だ。
 一度使うと、以前に設定した値が保持されているが、はじめてDivXでエンコードする場合は、こんな設定になっているはず。

6)認定プロファイルの指定

これで大まかな設定(パソコンで再生する映像としての設定)が行われる

「認定プロファイル」から「Home Theaterプロフィール」を選ぶ

 まず「メイン」タブにある「認定プロファイル」から、「Home Theaterプロフィール」を選ぶ。このプロファイルより上に列挙されているものは、携帯端末向けのムービーを作成するためのもの。下に列挙されているものは、ハイビジョンムービー向けだ。

7)レートコントロールの指定

レートコントロールモード

「1-パス」は感覚が難しいので、違う指定方法で

 はじめてDivXでエンコードする場合は、「レートコントロールモード」が「1-パス」、「ビットレート」が「780」kbpsになってるはずだ。これは、画質を左右する設定値で、ビットレートの値を高くすると高画質で巨大で重いムービーに、低くすると低画質だが軽くコンパクトなムービーに仕上がる。とはいえ初心者には、イマイチ感覚が掴みづらい。
 今回は「レートコントロールモード」を「1パス-品質依存」を選んで欲しい。

「レートコントロールモード」から「1パス-品質依存」を選ぶ

「1パス-品質依存」は設定が簡単

 このモードは、JPEG画像を保存するときに画質を決める設定とほぼ同じ。

「ターゲット クォンタイザー」はJPEG保存時に指定する画質の設定と同じ感覚

「1パス-品質依存」を選ぶと「ターゲット クォンタイザー」の設定が表示される

 JPEGでは、画質の設定を1(低画質・コンパクト)~10(高精細・巨大ファイル)と設定するが、DivXでは、「ターゲット クォンタイザー」を次のように設定する。

設定値 画質
1 最高画質になるが出力されるムービーは巨大になる
2 XP発売当初のマシンでもハイパワーなCPUなら高画質再生OK
3~8 標準的な設定。XP発売当時のマシンでもほぼスムーズに再生できる
9~20 非常にコンパクトになるが、低画質でかなり荒れてるのがバレちゃう。全画面表示しなければ視聴に耐えうる
21~31 超軽量になるが、視聴に耐えられない。なんかもぞもぞ動いているのは分かる(笑)

 落としどころは3~8の間で、筆者がオススメするのは4だ。とりあえず4でエンコードしてみて、それでもなお重すぎて再生できないようななら、6、8と2刻みで値を上げていくといいだろう。
 なお「エンコーディングプリセット」は、エンコードする際の処理速度と画質の塩梅を調整するもの。ここは規定値の3でOKだ。
 すべての設定を終えたら[OK]ボタンをクリックする。

(次ページへ続く)

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