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エンコードテクニック虎の巻 第1回

まずは動画の構造について教えるぜ!【コーデック編】

2008年05月28日 20時30分更新

文● 藤山 哲人

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コーデックが分からなかったら真空波動研に聞けっ!

 拡張子争奪戦のないAVIファイルの世界だが、ファイルを見ただけじゃ内部で使われているコーデックは分からない。しかしそれを、名実の元に晒してくれるのが「真空波動研」(黒羽製作所 作)というソフトだ(ダウンロードはトップページの「■つくりもの」-「生産物」から)。
 ワケのわからんAVIファイルを真空波動研にドロップすると、映像と音声コーデックを調べてくれるというスグレモノ!

真空波動研にAVIをドロップ

画像サイズや色数、コーデック名などが表示される。これはDVカムのAVIファイルをドロップしたところ

MPEGをドロップ

こちらはMPEGをドロップしたところ。映像サイズ、1秒あたりのコマ数、ピクセルの縦横比、毎秒辺りのデータ転送速度などが表示され、その下にはMPEG-2 Audio LayerIIであることが表示されている

 先で説明したメディアプレイヤーのように「お前コレ再生できる?」とインストールされているコーデックに訪ねるという怠慢な態度ではなく、コーデックがインストールされていようがいまいが、猛烈にファイルを検証してコーデック情報を引っ張ってくるというソフトだ。だからインストールおろか、「そんなコーデック知らんワイ!」という、誰のPCにインストールされてんだ?的なレアものコーデックまで調べてくれる(笑)。
 数タイプの真空波動研がリリースされているが、コーデックのチェックをするだけなら、「真空波動研SuperLite」がオススメ。
 インストールはは簡単。ダウンロードしたファイルを解凍するだけ。使い方も滅茶苦茶シンプルで、コーデックを調べたいAVIファイルを真空波動研SuperLiteのアイコンにドロップするだけ。

解凍すると取り出せるファイル群

赤い「滅」のアイコンにAVIファイルなどのムービーファイルをドロップすると、先の詳細が表示される

 これでダイアログボックスには、コーデックの詳細が表示される。なおこの情報は、クリップボードにコピーされているので、エディタなどに[Ctrl]+[V]で貼り付けてやることもできる。
 あとはメディアプレイヤーでの再生状況を見つつ、映像や音声のどちらかが表示されない場合は、Googleなどでコーデック名と「ダウンロード」をキーワードに検索して、必要なコーデックをダウンロード・インストールすればいい。

次回予告 

 次回はいよいよ実習に入る。まずは今いちばん遭遇する「友達から貰ったハイビジョンムービーが重過ぎて再生できネー!」というシーンを解決しよう。またハイビジョンだけでなく、Core2Duoじゃないと再生できないぐらい、高画質を極めすぎたムービーをPentiumIIIレベルで再生できるようにしたり、見ているとどんどん音声がズレて行っちゃうムービーの同期を取るなんてことも可能だ!
 しかもソフトにゃ一切金をかけずにゼロ円でエンコード! 

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