このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第55回

窓越しにこちらを眺める猫

2008年05月28日 11時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

角度を変えて調整すべし


お店の店頭にちょこんと座ってた猫

お休みだった古いお店の店頭にちょこんと座ってた猫(2003年1月撮影 三洋電機「DSC-MZ3」)

 これを見ると、大きく写り込んでるのは何なのかがよく分かる。簡単に言えば、空などの明るいところである。昼間だと室内より屋外の方が明るいので反射しやすい。

 そういうときは撮る角度を変えてみる。こんな感じに。

ちょっと角度を変えて撮影

ちょっと角度を変えて望遠にし、映り込みを減らしてみた(2003年1月撮影 三洋電機「DSC-MZ3」)

 現実的には「メインの被写体より主張するようなものが映り込まなければOK」って気楽に考えてもいい。



足下の猫は斜め上から


 近所の古い美容院に飼われてる猫がいた。お店の入口にちょこんと座ってる看板猫って感じ。昭和っぽい店構えと猫の取り合わせがいい。

美容院の入口にちょこん

美容院の入口にちょこん(2008年4月撮影 富士フイルム「FinePix F100fd」)

 後ろの家の壁が映り込んでるけど、あまり気にならない。

 撮ってたら、一緒にいた甥がとことことやってきて(猫が好きらしい)、猫と見つめ合ったのですかさず撮影。

同じ猫を別の角度で

同じ猫を別の角度で(2008年4月撮影 富士フイルム「FinePix F100fd」)

 こちらはちょっと上から撮ったことで、映り込みが格段に減っている。低い位置で撮ると背景に空など室内より明るいものが映りやすいけど、ちょっと上から撮るとちょうど地面が反射することになるので映り込みにくいわけである。

  それにしても、彼らは外へ出たいのに出してもらえなくて外を見てるのか、「ここなら外も見えるし安全だし、よい場所じゃ」といい気分でいるのか、どっちなんでしょう?


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は6月4日掲載予定

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン