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プロが使うカメラ 第1回

Jリーグカメラマンが語る、ニコンD3の実力

2008年06月09日 16時00分更新

文● トレンド編集部、聞き手●小林伸/カメラマン

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あともうワンランク上が欲しい、連写性能


── 3Dトラッキングもウリになってるけど。

草野 サッカーに関しては使えないと思う。あれは色を見て対象を追っているから。ユニフォームが同じ別の人が着たら、その人を追っていっちゃう。一人でやるスポーツなら使えるかもしれない。あと、連写速度は足りない。

── スポーツやってるとそうだねぇ。

草野 毎秒9コマだからね。1コマで結構違いが出る。毎秒11コマか12コマあるとかなり助かる。でもそうするとAFが追いつかないかな。

── いつもコンティニュアスAF(AF-C)で撮ってるの?

草野 基本AF-CでAFロックオン機能は外して使っているけど、1発目は食いつくけど、2発目が遅いんだよね。テレコンをかませているせいかも知れないけど。

── あと、サッカーだと悪天候時に撮らなければならないケースが多いと思うけど、そのあたりの耐久性はどうかな。実はこないだライブでD300壊しちゃったんだよ。箱(ライブ会場)がおしくらまんじゅう状態で、レンズ曇っちゃうぐらい湿気があって、レンズをTシャツで拭きながら撮影を続けてたんだけど。終ったあと、電源がオン/オフ繰り返す状態になっちゃった。

草野 結構過酷に使ってるけど、壊れたことはないなぁ。試合には2台持って行ってるんだけど、この前、雨が降った日に1台は観客席の下に置いておいて、前に出て撮っていた。ふと見たら、上から伝ってきた雨粒のしぶきがカメラにかかってるわけ。でも全然平気だった。防滴性能は高いよ。ダイヤルとかボタンのくぼみに溜まってた水滴もブロアーで噴いただけで問題がなかった。危ないのはレンズのほうじゃないかな。

── 防滴も本体だけじゃ意味ないもんね。

草野 一応ゴムのシールドはしてあるよね。雨のときはレインカバーを使っても前玉がびしょびしょになるけど、水が浸入してくることはないから問題ないと思う。結構壊れてるメーカーもあるけど、ニコンは今のところない。試合開始前の集合写真なんかじゃカサを持って出ていくわけにいかないから、そういう場合は首から下げたカメラに雨粒がビシビシ当たってるよ。まさにプロ仕様のカメラだね。

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