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プロが使うカメラ 第1回

Jリーグカメラマンが語る、ニコンD3の実力

2008年06月09日 16時00分更新

文● トレンド編集部、聞き手●小林伸/カメラマン

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草野氏の愛機D3。スタジアムでの撮影時には400mmのレンズにテレコンバーターを使用して、600mm相当の望遠撮影を行なっている

ISO 6400の画質には、誰もが驚く


── 感度は標準でISO 6400までだよね。それを増感で上げられるけど。その場合はどうかな。

草野 常用するのは無理。ISO 6400で撮った絵は、確かにみんながビックリするほどいい。ただし、ISO 6400はコントラストが高めに出るので、高感度になるほど、露出をオーバー気味にしちゃいけない。

── ISO 6400の絵を広告の商品撮影に使おうと言う人はいないと思うけど、例えば紙媒体に納品するときには使える?

草野 雑誌の仕事はあまりやってないけど、多分サッカー系のスポーツ誌でA4ぐらいに伸ばす程度なら余裕で使えると思う。ビューティー関係の仕事のときはISO 800~1000ぐらいまで使ってる。確かにノイズは出るんだけど、NRで潰さないといけないほどではない。これはJPEGの話で、RAWならもっときれいに出るしね。

── 逆にサイズの小さいウェブ媒体なら最高のISO 2万5600とかでもいける?

草野 うーん、ザラザラした感じがする。ISO 6400ではそういう感じがほとんどない。

── ノイズを生かした絵作りとかに使えないかな。

草野 そうだねぇ……。出る絵はRHPを色にごりがない感じにしたというか、EPDを増感していって薄い感じになったというか……。そう言えば、D3の高感度はEPDを増感して現像したときの絵に似てる。前のD2Hs/D2xはEPHの絵と近かった。

── ファッション系の人って、昔はEPDをよく使っていたじゃん。個人的にはEPHも好きだったよ。

草野 実効感度が表示どおりじゃないし増感が必要だったから、赤くなるけど、味があった(笑)。

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