省スペースとはいえ、侮れない拡張性
FMV-DESKPOWER CEは幅89×奥行き368×高さ340mmというスリムな筐体を採用しながらも、最大4GBのメモリー、最大500GBのHDDを内蔵でき、CPUにクアッドコアの「インテル Core2 Quad Q9300」(2.50GHz)を選択できる。
チップセットは「インテル G35 Express」を採用し、内蔵のグラフィックス機能を利用することも可能だが、グラフィックス性能をさらに向上させたい場合は「ATI Radeon HD 2400 Pro」を選択したほうがいい。
Radeon HD 2400 ProはATIのGPUラインアップとしてはローエンド向けの位置づけだが、「H.264」の再生支援機能を搭載している点が特徴だ。H.264の再生(デコード)はかなりの負荷がかかるため、再生支援機能のないビデオカードだとスムーズに再生できないこともある。
最近では、メモリーカードやHDDに記録するタイプのハイビジョンビデオカメラでは、H.264(AVCHD方式)で記録する製品も多く、またBDレコーダーやDVDレコーダーでは、ハイビジョン映像をH.264形式でDVDメディアに保存するフォーマット(AVCREC)が登場している。現在のところAVCRECを再生できるソフトがないが、将来的に再生支援機能は必須の機能になるのは間違いない。
光学ドライブには、DVD±R DL(2層)書き込み対応のスーパーマルチドライブを搭載し、背面に4ポート、前面に2ポートのUSB端子を装備する。IEEE 1394、PCカードスロット、ダイレクト・メモリースロット(SD、SDHC、メモリースティック対応)マイク、ヘッドホン端子なども前面にあり、使い勝手がよい。PCI Express x16スロットも搭載し、高い拡張性を持つ。