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A4インクジェットプリンター

レビュー:HP Officejet H470

2008年06月27日 18時00分更新

文● 柴田文彦

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高速&高画質なうえ携帯性に優れたコンパクト機


Colorio PX-FA700 【SPEC】
開発/販売元●日本ヒューレット・パッカード(株) 価格●1万9950円(HP Directplus価格)
http://www.hp.com/jp/

印刷解像度●4800×1200dpi インターフェース●USB 2.0 対応システム●OS X 10.3.9以上(Leopard対応) サイズ●幅340.2×奥行き163.8×高さ80.5mm 重さ●2.09kg

【COMMENT】
モバイル用プリンターとは思えないほどの速度と画質には驚いた。外出先でのビジネス書類はもちろん、写真印刷にも十分使える。


 「HP Officejet H470」は、奥行きがMacBookよりも狭く、少し大きめのビジネスバッグなら双方をまとめて持ち運べるA4インクジェットプリンターだ。駆動方式は付属のACアダプターに加えて、自動車のシガーソケットに接続する「HP 12V自動車用電源アダプタ」(価格6300円)と充電式の「HPリチウムイオン・バッテリ」(価格7350円)をオプションで用意する。

HP Officejet H470

MacBookと重ねると、奥行きは小さいが幅はやや広い。デスクトップ機と共通のカートリッジを採用しているため、厚みに関しては3倍以上ある

 本機最大のウリは、モバイル型でありながらデスクトップ型と共通の大容量インクカートリッジを採用している点。インクの容量はもちろん、カートリッジ一体型なのでヘッドの解像度やノズル数などもデスクトップ型と同等の性能を実現している。顔料系の黒インクとCMYの3色がひとつになった染料系インクの合計2本の組み合わせが標準だが、オプションのフォトカラーやフォトグレーも使用可能だ。本体の操作パネルは基本的なボタンと操作状況を表示するランプのシンプル設計で、液晶モニターは搭載しない。

HP Officejet H470

本体カバーを開くと、上部に操作パネルが現れる。液晶モニターはないものの、実用性は十分だ

HP Officejet H470

インクカートリッジは通常、顔料系黒インクと染料系3色インクの2本を装備する。交換も容易で高いメンテナンス性を誇っている

 モバイル用に設計されているため、給紙枚数はA4普通紙で50枚と少なく、ページ数の多いドキュメントの印刷には向かないなどの不満はある。しかし、それを補って余りあるスペックと、省スペースに設置できる利便性が魅力的だ。


(次ページに続く)

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