このページの本文へ

小さそうで、大きな手ぶれ補正の差──E-520

2008年05月29日 11時00分更新

文● 斉藤博貴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

基本撮影機能について


 AFに関してはアルゴリズムを見直し、コンティニュアスAFの精度が上がっているという。連写速度も、毎秒3.5コマと従来より0.5コマ上がっている。撮影結果に大きな違いが出るとは思えないが、E-510のバゴッというぬるいシャッター音はより引き締まった気がする。音により撮影のモチベーションが高まる効果は無視できないだろう。

E-520

E-510と比べるとAF精度が向上。ラフなホールドでも+2EV程度の手ぶれ補正効果を実感できる

 手ぶれ補正機能の効果は、装着するレンズや撮影環境でも変わってくるので、一概に言えない。しかし、どんな環境でも+2EV程度は確実に補正してくれることは間違いない。

 この最大公約数の+2EVによって、E-520とE-420がまったく異なるカメラになる。(止まった被写体に限定されるが)E-420でISO 400を選択しなくてはならなかったところが、E-520ならより高画質なISO 100で撮れる。夜景など高感度が必要なシーンなら、さらに効果は増す。ISO 1600にするか三脚が必要だったシーンでも、ISO 400にするだけで気軽に手持ち撮影ができる。

 もうひとつ強調しておきたいのが、低速シャッター域を自在に扱えるようになる点だ。被写体の動きを強調するために、わざとシャッター速度を落とせる。手ぶれを気にせず、被写体だけをぶれさせることが可能だ。

レリーズケーブル取り付け部

コネクタカバーもE-420と同じタイプに変更されている。誤開閉を防ぐにかなり有効なデザインだ。レリーズケーブルやAVケーブル取り付けコネクタに変更はなく、従来のE-410/510用のものを引き続き利用できる

 もちろん手ぶれ補正を搭載しないカメラでも、シャッター速度で被写体ぶれをコントロールできる。しかし、気を抜くと単なる失敗写真になってしまうため、どちらかといえば気合いを入れた撮影となる。手ぶれ補正があれば、その難易度がかなり低くなる。つまり、高度な撮影表現を気軽に実現できるのである。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン