空母「赤城」はなんと二種類登場!
空母「赤城」は、旧日本海軍の航空母艦で、当初八八艦隊(はちはちかんたい;戦艦8隻と巡洋戦艦8隻を建造する大建艦計画)計画の「天城」型巡洋戦艦2番艦として建造されていた。しかしワシントン海軍軍縮条約締結に伴い、日本海軍における戦艦保有枠の余裕がなくなったため、戦艦ではなく空母として昭和2年(1927年)完成した。なお、「赤城」建造時には艦載機離発着に有利と考えられ、三層の甲板を持っていた。これが「赤城」が「三段甲板空母」あるいは「三段空母」などと呼ばれる所以だ。しかし、艦載機が大型化するなか、三層の甲板では不都合が生じるようになり、最終的には一層の全通甲板に改装されて開戦を迎えている。開戦後は真珠湾作戦やインド洋作戦などで活躍したが、昭和17年(1942年)6月のミッドウェー海戦で米軍機の攻撃を受け大破炎上し、味方艦の魚雷によって処分されている。
ちなみに「宇宙戦艦ヤマト」にガミラス軍ドメル艦隊の空母として「三段空母」が登場するが、デザインの元ネタはこの「赤城」などの多層式甲板を持つ空母である。
さて、人気空母の赤城だが、なんとハセガワでは1/700の三段甲板「赤城」のほかに、1/350空母「赤城」も開発中とのことだ。今回、静岡ホビーショーでは多数のメーカーが1/350スケールの艦艇の開発、発売のアナウンスを行っているが、1/350艦艇建艦競争はどこまで行くのか、艦艇マニアとしては非常に楽しみだ。
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