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2008年05月22日更新

ニワンゴ代表インタビュー・後編

ニコニコ動画の集合知

文●塩田紳二

コミュニケーションの主流が「非同期」に

―――知性、想像力(知)の共有ということですが、最近はそれが次の段階に入ったようですね。

代表杉本誠司氏

杉本:ニコニコ動画のテーマは「非同期コミュニケーション」です。それぞれのコメントを付けたタイミングはバラバラで、最初に見えるコメントは最後に付けられたものかもしれないですよね。しかし、感覚的には動画に紐づいてコメントを再生するシステムによって、視聴しているユーザーから見るとある種の“リアルタイム”体験ができる仕組みとなっています。

 この「非同期コミュニケーション」というのは、実はストレスの少ないコミュニケーション方法で、自分のタイミングで交流を持てるわけです。例えば携帯電話のメールも同じで、今では通話のように同期したコミュニケーションよりも、非同期のメールでのコミュニケーションの方が主流になってきていますよね。

―――オンラインゲームからニコニコ動画というサービスまで到達して、杉本さんご自身は今後はどのような方向に進もうと考えられていますか?

杉本:ドワンゴは、今までにない新しいことを生み出すことが得意な人材が多い会社です。その中で私はその交渉や調整など対外的な部分を担当しています。

 ドワンゴでは、ニワンゴのニコニコ動画などのサービスが急速に成長しています。そこで、サービスに注力しつつ、交渉や調整の部分も同様に強化する必要があるでしょう。後進の育成を含め、今後もこの方面で貢献していきたいと考えています。

 もちろん、本来なら全員ができなければならないことなので、ノウハウを標準化していくための仕組み作りも場合によって必要だと考えています。

 情報サービスでネットワークのおもしろさに気が付き、その後、オンラインゲームに仮想的な世界を垣間見た杉本さん。ニコニコ動画の誕生と躍進の裏には、こうした経歴があったようです。コンテンツホルダーとの提携や、権利者との調整といったさまざまな交渉をこなしていく杉本さんは、今後は交渉をこなせる人材の育成を考えていると語ってくれました。現在のニコニコ動画など、ドワンゴやニワンゴのサービスは、もちろん単体でもおもしろいのですが、他社とのコラボレーションや協力体制により、これまで以上に大きく変わっていく可能性があることでしょう。

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