霧や煙などを見通すカメラで災害にも対応!
霧や煙のような光をさえぎるものがあっても、ミリ波電波(60GHz帯)を放射してその反射波を受信することで被写体を撮影できる電波テレビカメラ。従来より走査性能の向上やフレーム周期の4倍速化などがはかられています。
地デジの伝送方式はマルチパス(ゴースト)妨害に強いと言われますが、電波の伝搬路にガードインターバル長を超える遅延時間差の大きいマルチパス妨害波があると、ビット誤りが発生して正しく受信できなくなる場合があります。その対策技術の研究も進んでいます。
緊急放送に関する展示もありました。写真は緊急地震速報が流れた際の自動警告機能付き目覚まし時計の試作品。緊急地震速報が放送されたときにテレビやラジオなどの受信機をいかに自動起動して速報を表示させるかが課題です。
繰り返しになりますが、技研公開の期間は5月22日(木)から5月25日(日)の4日間。以上で紹介した展示のほかにも、計43項目の研究成果が展示されるほか、講演会(5月22日)や研究発表会(5月23日)などが行なわれます。入場は無料です。