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日本HP、UMPC市場に参戦──競合と比較した

2008年05月21日 14時00分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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広く、深く、打ちやすいキーボード


 キーボードの打ちやすさも特筆したい部分である。縦横17.5mmピッチとフルサイズ(19mm)の92%のサイズを確保している。ストロークも深くタッチも上々だ。

キーボード

キーボードは17.5mmピッチと十分なサイズを確保。主要キーはを凹面加工、ファンクションキーを凸面加工するなど打ちやすさにもこだわっている。キートップは印字がはげにくい「HP DuraKeys」という加工が施されている

 CPUはVIAのC7-M ULVで、XPより負荷のかかるVista搭載機ということもあり、性能面に若干不安が残る。チップセットはグラフィックス機能(Chrome 8)を統合したVIA 896だ。動画視聴時の快適性などは追ってレポートしたい。OSに関してはWindows XPにダウングレードできる(別売で「XPリカバリメディア」を用意)ので、必要に応じて選択するといいだろう。

右側のインターフェース

USB 2.0ポートは左右に1個ずつ備える。地味だが机上レイアウトなどに柔軟に対応できるので便利である

 通信機能に関しては、10/100/1000BASE-Tと無線LAN(上位はa/b/g、下位はb/g)、さらにBluetooth 2.0+EDRを装備している。カードスロットはSDメモリーカードとExpressCardスロットなので、PCカードやCFタイプの通信カードと組み合わせて使うことを考えていた場合には注意。

タッチパッド

サイズの関係だと思うが、タッチパッドは左右にボタンを備えた独特な形状になっている。筆者の場合、両手でパッドを操作するので特に不満を感じなかったが、右手のみで操作する場合はやや不便なようだ。マウス使用時はタッチパッドをオフにできる

 気になるバッテリー寿命に関しては、標準の3セルタイプで2.3時間、6セルタイプで4.6時間(ともにJEITA測定基準)。上位モデルは6セルと3セルが両方付属する。本体サイズは幅255×奥行き166×高さ35.5mm(最薄部27.2mm)、重量は3セルタイプを装着した場合で1.27kgとなる。

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