Vista自身のデフラグ機能は?
Windowsには標準でデフラグ機能が搭載されている。パソコン用のWindowsの場合、Windows XPまでは米Executive Software社(現米Diskeeper社)のデフラグソフト「Diskeeper」のサブセットを搭載。これによりデフラグ機能を提供していた。
一方Vistaでは、独自の新しいデフラグ機能が搭載された。デフラグ機能のユーザーインターフェースは、Service Pack 1(以下SP1)を導入する以前と以後で変わる。SP1導入前のデフラグ機能は、非常にシンプルなユーザーインターフェース(UI)しか持っていない。
従来までのOS付属デフラグ機能では、最適化するドライブ(ボリューム)を指定して実行できた。ところがVista標準のデフラグ機能にはデフラグのスケジュール設定と、(対象を指定できない)デフラグの実行のみが可能で、ドライブの指定はできない。もちろん、これでもデフラグ自体はきちんと実行できる。また、ロープライオリティI/Oに対応しており、ユーザーが操作しているアプリケーションのディスクアクセスを邪魔せずに、バックグラウンドで動作するように改良されている。
SP1導入前のVistaで、細かいドライブ情報を把握したり、デフラグするドライブを指定したいという場合は、コマンドプロンプトから「defrag.exe」を実行する必要がある。
一方、SP1導入後のVistaではUIが改善され、デフラグの対象とするドライブを指定できるようになった。とはいっても、基本的にはUIが変わっただけで、それ以外の機能面で大きな違いはない。