米グーグルが現地時間5月13日、IPv6のサポートを発表しました(公式ブログ)。開始したのは、今のところ検索サービスのみ。URLは「http://ipv6.google.com/」。ただし、当然ながらIPv6環境でなければアクセスできません。
グーグルのネットワークエンジニア、Lorenzo Colittiさんはブログの中で、「あらゆるデバイスが互いに直接通信する“エンド・ツー・エンド原理”はインターネットの設計における重要な要素」と説明。IPv6をそれを実現するものと位置づけ、「インターネットの継続的な成長を可能とし、新しいアプリケーションの発明を可能にする」と記しています。
現在使われているIPv4アドレスは43億個しか確保できず、ここ数年のうちにアドレスが枯渇するといわれています(グーグルのブログでは2011年中に不足すると説明)。そもそも、全世界の人口は60億人。1人に1つずつ割り当てるにしても足りません。一方、IPv6であれば一人当たり30億個ものIPアドレスを割り当てることが可能とされています。
今のところ、一般に広く普及しているとはいいがたいIPv6ですが、グーグルは「IPv6の普及は時間の問題」と断言。Windows VistaやMac OS X、Linuxなど、OSレベルでのIPv6サポートが進んでいることもその根拠の1つと見ているようです。
国内専門家は歓迎
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