そして最後は、アメリカの不動産で財を成し、現在、100の不動産を保有する資産家、マダム・ホーさんによる『世界一愚かなお金持ち、日本人』(ディスカヴァー携書)。
夫が華僑大富豪で、自らは同時通訳。日・米・中の視点を持っている著者ならではの実に興味深いお金の比較文化論。「アメリカの有名人や政治家がどうやって資産を築いているのか」「なぜダイヤモンドの指輪よりバーガーキングを買うべきなのか」といった魅力的なエピソードが読みどころです。資産を増やすための具体的な考え方と方法論が書かれており、資本主義社会で豊かに生きるための知恵が学べます。
以上、今月の新書は、本格化する資本主義のなかで、自らの生き方を考えるための3冊をご紹介しました。
また来月お会いしましょう!
■今回のオススメBOOK(Amazon.co.jp)
土井 英司(Eiji Doi)
ビジネス書評家 / 出版マーケティングコンサルタント / メルマガ「ビジネスブックマラソン」編集長。慶應義塾大学総合政策学部卒。日経ホーム出版社を経て、2000年にAmazon.co.jp立ち上げに参画。 ビジネス・実用書の「陰の仕掛け人」として、『ユダヤ人大富豪の教え』(本田健・著、40万部突破)を始め、数々のベストセラーのきっかけを作った。近著に『「伝説の社員」になれ!』(草思社)がある。
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