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BI―ビジネス・インテリジェンス コンピュータの知性はビジネスを本当に変えるのか?

ビジネス版“メデューサの瞳”を手に入れる

@cosmeの裏で活躍するBI

2008年05月19日 04時04分更新

文● 西川仁朗/アスキーネタ帳編集部

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経営リスクを未然に防ぐ


 これまで紹介した松下電工やWOWOWでは、マーケティング担当者や商品開発者など現場に近いユーザーが活用しています。しかし、神田さんは「将来的にテキストマイニングはより経営の根幹にかかわってくる」と述べます。それが、テキストマイニングによる「経営リスクの発見」です。

「金融や外食産業などで不祥事が起きていますが、経営層が知らないでは済まされない時代。個人のブログに書かれているような商品やサービスに対する不満など、定性データの中にも経営リスクが埋まっているのです」(神田さん)

 近年、ブログやSNSなどWeb上での風評被害によって、ブランドを失墜する例や製品不具合によるリコールによって業績が悪化するといった事例が後を絶ちません。野村総合研究所調べによると、2012年には日本語のブログサイトが2200万を超えると予想されているようです。個人の情報発信が加速していく中で、今後、テキストマイニングが企業で活躍する機会はますます増えていくのではないでしょうか。

  • *1 画面イメージは、株式会社アイスタイルが運営するコスメ情報専門サイト「アットコスメ(http://www.cosme.net)」のデータを利用しています

  • 【参考文献】『2004.5 未来創発 Vol.14』(野村総合研究所)

お詫びと訂正:

記事掲載当初とタイトルを変更いたしました。 (2008年5月19日)。

2ページ目最初の発言の後に発言者名を追加しました。 (2008年5月19日)。

参考文献を追加しました。 (2008年5月19日)。

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