古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第24回

サイト更新で死にかけた「かーずSP」

200〜400サイトを1日で巡回

──　面白いニュースやフラッシュを毎日見つける情報収集法について教えてください。1日にどれくらいのサイトを巡回しますか？

かーず　今は朝しか更新できないので、30〜50サイトですね。ピーク時は200〜400くらいいっていたと思います。

──　それは全部「お気に入り」などからピックアップしていたんですか？

かーず　いえ、昔から変わらず「WWWC」(作者：Nakashima Tomoaki氏)というウェブ巡回ツールを使っています。WWWCで更新されたサイトをチェックして、タブブラウザでガガッと開くというスタイルですね。今ならRSSを利用すればいいんでしょうけど、いまいち使い方が分からなくて。

　それに、早く大量にチェックするコツもあるんですよ。長くやっていると、最初のページで自分に響く記事かどうかが分かるようになります。響かないページは、スクロールせずに1、2秒で閉じるわけです。僕はマウスチェンジャーを使っていて、マウスを動かしながらパッパッと消していきます。もちろん、響くページは最後までちゃんと目を通して、釣りじゃないと分かってから、ベースのテキストファイルにリンクを貼っていくと。

ピーク時の1日の更新記事（画面キャプチャーは2007年3月30日）。画像の長さからも、膨大な量ということが分かる。朝のみの更新となった今も、ネタのクオリティーは保っており、常連ユーザーが離れることはない

──　なるほど。それを昔は朝と夜に4〜5時間使ってやっていたわけですね。

かーず　ですね。今は夜はライターの仕事に使っているんで、ほとんど巡回はできないですけど。ライターの仕事は本当大変なんですよ。ね。

──　その言葉、掲載させていただきます(笑)　しかし、サイト更新の時間を抑えて、ライターの仕事に力を入れるというのは、結構大変な決断だったんじゃないですか？

かーず　いえ、明確な決断というのはなく、最初の頃は「執筆業が忙しくなってきたんで、今日は縮小更新です。すいません！　明日がんばります！」という感じで記事を減らしていたんです。でも、あまりにも縮小更新が続いて、それが当たり前になってしまった。それで、イチイチ断るのも面倒くさくなったので、「もうウチは常時これくらいしか紹介できません」と。これは完全な劣化ですよね、ハイ。