飛行展示の目玉は派手な演技のF/A-18Cだ!
一般的に国内では航空自衛隊機の飛行展示は結構頻繁に見ることができるが、米軍機の飛行展示はなかなか見る機会は少ない。ところがこの岩国基地の「FRIENDSHIP DAY」では、その米軍機の派手な飛行展示を見ることができるわけで、それがこのイベントの魅力の一つだ。
本年の「FRIENDSHIP DAY」では米軍機としては海軍のF/A-18C戦闘攻撃機および空軍のF-16C戦闘機が、また、自衛隊機としては空自のF-4EJ改要撃戦闘機およびF-2A支援戦闘機、海自のUS-2救難飛行艇およびUP-3D電子戦訓練支援機が展示飛行を実施した。事前告知では米空軍のB-52戦略爆撃機などの展示飛行も一時アナウンスされていたが、今回中止となっている。これについて会場内で地元の方(30歳代、60歳代)に話を聞いたが、両名とも大変残念がっていた。
ちなみに今年も飛行展示参加各機は結構な頻度でヴェイパーを出して飛行していたが、午前は雲量が多くヴェイパーを見るにはあまり条件が良いとは言えなかった。
ヴェイパーとは
ヴェイパーとは、高速で飛行する機体が急激な機動を行った際に、主翼などに生じる水蒸気の凝結作用のことだ。発生状況によっては機体後方に尾を引く形のものもあれば、機体後半をリング状(傘状とも)に取り囲むものなどもある。実際に見るとなかなか迫力があり、飛行展示に華を添える存在と言えよう。
米軍の飛行展示
米軍機の飛行展示はF/A-18CおよびF-16Cの2機種で行なわれた。
F-16C
F/A-18C
なお、本機の飛行時にリング状のヴェイパーを見ることができた。下記に発生(1)から消滅(5)まで一連の画像を掲載している。ただ、当日曇天だったため、発生したヴェイパーと背景の雲の区別がつけにくいのはご容赦いただきたい。
また、このリング状のヴェイパーは、撮影時に機体が音速を突破したために発生した訳ではないこともあらかじめお断りしておく。
なお、空母着艦のデモンストレーションとして、滑走路を空母の甲板に見立てたタッチアンドゴーが行なわれた。
次ページでは自衛隊機、および地上展示機を紹介する。
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