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インターネット村上社長に聞く

Gackt声のボーカロイドは、いかにして誕生したか

2008年05月08日 08時00分更新

文● 高橋暁子

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本当にあった「がくっぽいど」


── ニコニコの時報はやはりGacktさんの声だったんですね。

初音ミク

初音ミク。こちらはクリプトン・フューチャー・メディアの製品だが、ヤマハからライセンスを受けている点は同様であり、基本的な操作感は同様だという。ユーザーにとっては競合というより、共存する製品と言えるかもしれない

村上 ええ。これまではGacktさん本人の声だったのですが、5月7日の0時から「がくっぽいど」の声に変わりました。サンプルページでもサンプルの楽曲を聴くことができるので、ご自分の耳で確かめてみてください(関連リンク)。


── エイプリルフールのニュースは、相手が大物アーチストだけに「ネタだろう」と思ってた人が多かったと思うんですが。

村上 でしょうね。エイプリルフールでは、ネタだろうと思われることを狙っていました。問い合わせに関してもノーコメントという立場を取っていました。実際、ネットなどでも「ネタ」という反応が多かったです。そのほうが逆にリリースを出した際のインパクトがあるのではないかという期待も正直ありましたね。


── ある意味確信犯だったと。がくっぽいどと初音ミクの違いはどこですか?

鏡音リン・レン

同じくクリプトンの鏡音リン・レン。こちらは男女の双子という設定だが、声は女性声優さん一人

村上 どちらも同じVOCALOID 2のエンジンを使ったソフトです。

 「初音ミク」も「がくっぽいど」もヤマハとライセンス契約を結んでリリースされたものなので、基本的な機能は同じです。ただし、がくっぽいどでは、初心者向けにより敷居を下げる工夫をしようかなと考えています。

 予定では、こちらでミックスしたオーディオデータなどのサンプル曲を数曲同梱します。これには、Gacktさんの楽曲2曲程度も含まれます。メロディーの部分は歌詞も音程も、VOCALOIDのデータとして用意するので、ユーザーが自由に編集できます。歌詞データの編集だけなら、それほど難しくはないので、VOCALOIDに初挑戦する方にも楽しんでいただけるのではないでしょうか。


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