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コミュニケーションの優れたウェブが集結

ローゼン麻生も認定! 1番イケてるサイトは「モリサワ」

2008年05月01日 07時00分更新

文● 千葉英寿

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 アックゼロヨン・アワード2007は、応募総数187作品より、植木真氏(株式会社インフォアクシア代表取締役社長)を一次審査員長とする18人の専門家で構成される一次審査員により厳正かつ公平な一次審査が事前に行なわれ、入賞40作品がファイナリストに選出された。そして、この40作品より、荒井尚英氏(株式会社アイエムジェイ取締役事業戦略本部長)を審査員長とする、7名の有識者で構成される最終審査員がグランプリならびに各部門金賞、銀賞が選ばれた。受賞結果は以下の通り。

グランプリ

モリサワ コーポレートサイト

サイト権利者:株式会社モリサワ/制作:株式会社アクシス

グランプリ、内閣総理大臣賞のダブル受賞となっ  たモリサワの森澤氏

グランプリ、内閣総理大臣賞のダブル受賞となっ たモリサワの森澤氏

 グランプリは、受賞に登壇した同社取締役社長室長の森澤武士氏も「まさかグランプリをいただけるとは思ってもみなかった」としているように、もっとも意外なサイトが受賞したと言えるだろう。しかし、このサイト、実際に使ってみるとその良さがわかってくる。フォントという、紙にしてもパソコン上にしても、普段からかなりの頻度でお世話になっている技術でありながら、一般人が気に留める事が滅多にない、縁の下の力持ちのような存在ながら、同サイトで書体検索を体験してみれば、いかにフォントが身近なものか感じる事ができる。書体検索の検索条件には表示させる見本文に好きな文章が入力できるので、例えば、自分の名前を入力すれば、ゴシックでの自分の名前、新聞書体での自分の名前、と名刺ぐらいでしか活字になる事のない自分の名前をいくつものバリエーションで試す事ができ、なかなかに楽しい。気が付くと、書体と自分の名前を通じて、モリサワという企業の仕事を認知し、フォントとはどういうものか興味が沸いてくるようだ。

モリサワ コーポレートサイト

モリサワ コーポレートサイト

コーポレートコミュニケーション部門

[金賞]

西村あさひ法律事務所

西村あさひ法律事務所

西村あさひ法律事務所

サイト権利者:西村あさひ法律事務所/制作:株式会社ビジネス・アーキテクツ

2007年に設立された日本最大級の法律事務所のウェブサイト。膨大な論文を格納しているが、年別、業務分野別にスムーズに検索、アクセスできる。

[銀賞]

ソフトバンクグループ通信3社2009年度新卒採用サイト

ソフトバンクグループ通信3社2009年度新卒採用サイト

ソフトバンクグループ通信3社2009年度新卒採用サイト

サイト権利者:ソフトバンク株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ソフトバンクBB株式会社/制作:株式会社ビジネス・アーキテクツ

新卒採用サイトという期間限定のサイトながら、とても力の入ったサイト。携帯キャリアとしてばかりに目がいくソフトバンクがどういう企業なのかを知る上で、学生以外にも役立ちそう。

セールスプロモーション部門

[金賞]

郵便年賀.jp

郵便年賀

郵便年賀

サイト権利者:郵便事業株式会社/代理店:株式会社博報堂/制作:株式会社葵デジタルクリエーション、株式会社アイ・エム・ジェイ、ユナイティア株式会社、株式会社フォーク、株式会社アカリ

2007年に民営化した日本郵政グループはウェブサイトでも変化を大いに示しているようだ。郵便事業の要とも言える年賀状をトリビアに始まって、実際に作ったり、購入したり、これまで惰性でただ出すだけだった年賀状の楽しさ、大切さを再認識できる。トップページの机の上に置かれたオブジェクトから各コンテンツにアクセスするやり方はオーソドックスなスタイルながら、楽しさがさりげなくちりばめられた秀逸なデザインだ。

[銀賞]

THE ACADEMY OF SMIRNOFFROAD

THE ACADEMY OF SMIRNOFF ROAD

THE ACADEMY OF SMIRNOFF ROAD

サイト権利者:ディアジオ ジャパン株式会社/制作:株式会社イメージソース

お酒であるスミノフを紹介するスペシャルサイト。スミノフを飲まない人でも思わず興味を持ってしまいう、奥深いコンテンツ満載。役者を使った凝った演出のニュース番組、スミノフ後継者のスキャンダラスなストーリーなど、スタッフが楽しんで制作しているのが伝わってきて、思わずお酒を片手にじっくり楽しみたくなる。あ、これが狙いなのか? と思わせるところがニクイ。

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