君よ大空のサムライになれ! 『ラバウルでの激闘』零戦二一型 坂井三郎搭乗機
こちらの製品は童遊社の翼コレクションEXシリーズの第一弾、1/100 零戦二一型坂井三郎搭乗機だ。これも塗装済み半完成品で、模型店やおもちゃ屋で売っている商品で、メーカーの希望販売価格は税込1575円だ。この製品の特徴は零戦の機体にモーター内蔵でプロペラを回転させることができることだ。
なお、本製品も部品点数は少なく、これもだいたい1時間くらいで作ることができる。ただ、部品の合わせが多少難しい感じもするので、時間と気持ちに余裕がある時に丁寧に工作した方がいいだろう。
なお、本機に搭乗した坂井三郎一飛曹は旧日本海軍のエースパイロットとして世界的に有名だ。著書『大空のサムライ』で知っている人も多いだろう。敵基地上空での編隊宙返りや瀕死の重傷の中での長時間飛行など様々なエピソードがあるが、一番有名なのは僚機を戦闘で決して失わなかった、ということだ。ということで、ぜひ『大空のサムライ』を読み、氏の戦いと生き様を知ってほしい。
ということで、今回は入手が容易であまり手間がかからずに飾ると見栄えのする製品二つを紹介してみた。ちなみにタミヤのプラモデル製品で「1/32 エアークラフトシリーズ 零戦52型 リアルサウンドアクションセット」というものがある。この製品は栄21型エンジンの音をサンプリングし、それ模型に組み込み、プロペラ回転と同期して再生可能、という優れものだ。腕に自信のある人はぜひ製作に挑戦してみるのはいかがだろうか。また、同社の製品情報ページでは実際に零戦に搭載された栄エンジンのサウンドを聞くことができるので、ぜひ聞いてみてほしい。
零戦二一型、五二型の数字はどのような意味か
零戦の後ろの数字は、機体の改変のバージョンを表すもので、十の位が機体の改造回数、一の位がエンジンの換装の回数となる。例えば零戦二一型は、機体を一度改修したがエンジンは当初のものを積んだ機体、ということを表す訳だ。今回は紹介していないが零戦三二型は機体を二度改修し、エンジンも二世代目のものに換装した、ということを表す。五二型も同様に機体は5回目の改修型でエンジンは二世代目のものを搭載というもの。なお、戦時中はそれぞれ「ニイチ」「サンニ」「ゴニ」各型と呼んでいた。
(次ページへ続く)