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涙と笑いの取材メモ!

高橋名人が連射で手ぶれ補正に挑む

2008年05月03日 13時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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指に筋肉はないんだ


 ハサミやらガムテープの音が会議室に異様な空気をつくりだす。編集長はなんとか場をつなぐため、名人の連射についてインタビューをはじめた。

編集者

段ボールにせっせこハサミを入れる編集者。みなさんの視線がびりびり痛いです


名人 よく勘違いされるんですが、指だけじゃそんなに速く連射できないんですよ。指っていうのは、ヒジのほうからつながっている筋で引っ張るから動くんです。

編集長 なるほどね、そうなんですか?

名人 そうなんです、こんな風にヒジから腕を全体的に動かすのが私の連射なんです。


 理屈にかなった方法に感心しながら、基礎知識のなさにあらためてガクンと落ち込む。


名人 そうは言っても20代とくらべたらヒキがまったく違いますけどね。連射してくださいって依頼はいまだによく来るんですが、昔と同じようにはなかなかできないですよ。

編集長 ハドソンもジョイスティックを出してましたよね。私なんかも、指でこすったり、ピアノ打ちしたりして連射速度を競ってましたよ。

名人 でもね、連射が騒がれた期間ってホントは少なくて、80年代後半の2~3年って感じなんですよ。ファミコンがブームになってからは連射機能がついてるコントローラーが当たり前になって、人前で連射をする機会もずいぶん減りましたし。アスキーさんからも出てましたよね。

私(心の声) すいません、それアスキーパッドですから! ホリパッドと一緒に売ってましたから!

 と、そんなこんなでようやく工作が完了し、ようやく収録を開始することに……

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