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長~く使える極上のPCケース 第5回

[特集]We Love Case! こだわるから楽しいんだ

長~く使える極上のPCケース【ユニティ編】

2008年05月05日 10時00分更新

文● 加藤 勝明

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最小のマザーで最小のマシンを狙え!

ARTiGO
作業時間:16分

 本当に小さいものが好きなら、Mini-ITXやNano-ITXよりもさらに小さなフォームファクタ「Pico-ITX」にチャレンジしてみてはどうだろう? マザーの基板サイズはわずか10cm×7.2cmと、手のひらにすっぽり隠れてしまう大きさ。これだけのサイズにCPUからチップセットまで、ほとんどの機能が詰まっているのは驚きという他はない。アキバではゲーム機に入れた作例が時おり陳列されているが、フツーの人なら順当にPico-ITXケースに入れて極小マシンの構築を目指そう。

ARTiGO

5インチベイに収まるベアボーン「ARTiGO」

 そこでまずは「ARTiGO」を紹介してみたい。一見してUSBハブか、はたまたLANのハブと見間違えてしまうほどの大きさだが、これでも立派なPCケースなのだ。ちなみに、「ARTiGO」はケース単体ではなく、Pico-ITXマザー「EPIA PX10000」がセットになっているので、ベアボーンに近い製品といえるだろう。

開放

ケースの構造は至って単純。フロントパネル側にUSBやヘッドフォン端子が配置されているので使い勝手はよい

組み込んで

マザー側のヘッダピンにケース側のケーブルを装着。細かい作業になるのでじっくり腰を据えて行なおう。HDDはマザーの下に配置する

アダプター

HDDはSerial ATAまたはIDEのものが利用可能だが、ARTiGOではIDE接続のHDD向けにアダプターを添付している。これならケーブルの処理に四苦八苦することもない

裏側とACアダプター

Pico-ITXの場合、本体背面にはアナログVGAとLANが配置されているだけになる。VGAケーブルを装着するとケーブルの重みで前側が浮きあがりそうになるほどケース自体は軽い

PC in PCで遊ぶ

 ケースの設計はシンプルで、組み込みに悩むところはほとんどない。CPUファンの音がわずかな音を立てる以外は静かなものだ。このケースを単に小型ケースとしてではなく、普通の5インチベイに入るオプションとして見てみるのも面白い。電源やLANだけ接続し、完全にヘッドレス(ディスプレイを接続しない)ミニサーバーのようにして使うのだ。ハードの制約が非常に大きいため過大な期待は禁物だが、5インチベイに入る小ささを活かした使い方を考えるのもまた楽しいものだ。

(次ページへ続く)

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