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工人舎がアジアで受けた3つの理由――中国市場にも参入

2008年04月23日 19時01分更新

文● 矢崎飛鳥/週刊アスキー編集部

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 いち早くUMPCの市場に目を付け、国内市場を牽引してきた工人舎が、中国市場への参入を正式に発表した。同社は北京で21日、上海で23日に大規模な発表会を行なっている。

「中国全土でUMPC市場のリーダーというポジションを確立したい」と意気込む工人舎の大邊創一会長

 中国での販売は現地のパソコン流通最大手・シネックスを通じて行なわれる。市場に投入されるモデルはKOHJINSHA SA、SH、SRの3シリーズで、今月下旬より販売が開始される予定だ。

発表会の様子

北京での発表会場の様子。現地のマスコミが多数、取材に訪れており、注目度は高い。実機には人だかりができていた

 工人舎はすでに韓国、シンガポール、香港、台湾の4ヵ国でUMPCを販売しており、今回の販売網の拡大で日本を含むアジア全域で月2万5000台ペースの販売を見込んでいるという。

発表会の様子

工人舎のUMPCは、日本国内では月5000台ペースで売れ続けており、トップメーカーの地位を確固たるものとしている

 同社会長、大邊氏は「UMPCはアジア地域に特に需要がある。日本では参入1年でトップになった。韓国でも実績がある。アジア全域でトップを取る自信はある」と会見の席で語っている。

 インテルのAtom発表などで盛り上がりつつあるUMPC市場において優位に立てた理由については、「インターフェースを省かない」「価格が安い」「ファッション性が高い」の3つに重点を置いて開発しており、その独自性が受け入れられた」(工人舎、佐藤部長)と説明している。

 工人舎は2004年にソーテックをスピンアウトしたメンバーらにより設立された比較的若いパソコンメーカー。低価格パソコンが数多く販売されている中国で、苦戦を強いられている日本メーカーだが、日本発のブランドは中国でも受け入れられるのか? 今後に期待したい。

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