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鍵でこすっても傷付かないコンデジ――サイバーショット「DSC-W300」

2008年04月23日 15時00分更新

文● 行正和義

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全部入りのサイバーショット


 撮影機能としては、ここ1年で各種サイバーショットに搭載された機能がひととおり詰め込まれている。画像から撮影シーンを自動的に認識する「おまかせシーン認識」や、画像処理によってダイナミックレンジを広げて明部や暗部の階調性を高める「Dレンジオプティマイザープラス」。“笑顔度”インジケータ付きの「スマイルシャッター」は大人と子供の顔を区別してどちらを優先するかを指定できる。さらに再生時にも検出した顔をレタッチして、笑っていない顔でも笑顔にする機能や、ぼけ気味の画像にシャープネスをかけるなどのレタッチ機能が備わっている。また、BGM付き画像スライドショー「音フォト」用ボタンを背面カーソル部に独立して装備する。

お詫びと訂正:掲載当初、「Dレンジオプティマイザープラス」の記述に誤りがありました。ここにお詫びすると共に訂正いたします。(2008年4月24日)


 新機能としてはやや地味ながら、ノイズリダクション処理の強弱を選べるようになった。ほとんどのデジタルカメラでは、高感度撮影では撮像素子のノイズや信号レベルの差異が拡大されてざらついた画像となってしまうが、画像処理によって輝点状ノイズを周囲のドットによって塗りつぶすことである程度抑え込める。

 ただし、このようなノイズリダクションでは本来の被写体から得られる画像情報も塗りつぶしてしまい、細部がつぶれ輪郭が甘くなりやすい。本機では、ノイズリダクションの強度を弱/標準/強の3レベルから選択できるようになっており、被写体の輪郭やディテールを重視するか、画像のざらつき低減を重視するかが選べるようになっている。

【ノイズリダクションの比較1】ノイズリダクション強度“弱”。光学式手ぶれ補正もあって、ISO 3200まで上げればかなり暗い室内でもそれなりに撮れてしまうのは強力だ。ノイズによる画像の荒れは出てしまうが、ISO 800程度までならば実用域と言ってよいだろう。プログラムオート、1/13秒、F2.8、ISO 3200。元画像は4224×3168ドットで、掲載用に800×600ドットにそれぞれリサイズおよびトリミングしたほか、補正はかけていない

【ノイズリダクションの比較2】ノイズリダクション強度“標準”。従来のサイバーショットシリーズにおける標準的ノイズリダクション処理と思われる。ざらつき自体はやや抑えられているが、細部の輪郭はノイズの影響を受けてがたついている。プログラムオート、1/10秒、F2.8、ISO 3200

【ノイズリダクションの比較3】ノイズリダクション強度“強”。ノイズによる画像のざらつきはかなり均されているが、同時に細部描写や輪郭線もあいまいなものとなっている。プログラムオート、1/13秒、F2.8、ISO 3200

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